D.Gray-man
□アレリナ短編集
13ページ/19ページ
KISS
「アレンーッ!」
「……何か用ですか?ロード」
ある日。
アレンはソファーに座ってテレビをみていた。
するとロードが声をかけてくる。
「キスして」
「お断りします」
「僕じゃなくてリナリーと」
「それならいいですけどどうしてですか?」
アレンは今、こちら側の人間となっていた。
前までいた教団とは程遠い、敵に。
ノアの一族の仲間入りをしていた。
「僕のガッコの宿題でぇ〜絵を描けって言う宿題が出ちゃったのぉ」
「それで僕とリナリーがキスしてる所を描くんですか?」
「良い案だと思わないぃ?アレン。リナリーと長時間、キスしてるだけでいいんだよぉ〜?」
「リナリーが帰ってきたらですよ?」
「了解ぃ〜」
リナリーは今、ルル=ベルとイノセンスの回収に行っていた。
なので此処にいる人自体少ない。
千年伯爵は買い物に出かけてしまっている。
「ただいまぁ」
「お帰りなさい、リナリー」
子犬のように、アレンはリナリーに抱きついた。
リナリーもアレンを抱き締める。
「リナリー、僕らが絵になるんですって」
「…絵?」
「はい。ロードの学校の宿題で絵が出されて、僕らのキスの絵を描きたいって……」
「でも…恥ずかしくない?」
「大丈夫ですよ、僕らはキスしてるだけですから」
「それもそうね」
アレンに言われるまま、リナリーはアレンの膝の上に座った。
そしてアレンを口付けをする。
その姿をロードは絵に描いていた。
「お疲れ様〜!キスの最高記録なんじゃないぃ〜」
「1時間を越えると流石にキツいですね」
「何もせずに、ってのが結構辛かったわ」
「でもおかげさまで良い絵が描けたよ」
「それなら良かったです」
アレンも、リナリーも嬉しそうに微笑んだ。
ロードのその宿題は、コンクールに選ばれ、世界大会に進出した。
今回の絵のテーマは「幸せ」だったそうな。
―――――――――――――――
久々のノアレリナでしたっ♪
別にノアレリナじゃなくても良かった気もしますが。(笑
キス話です。
1時間はキツいと思う。
何も出来ないしさ。
どっちもラブラブなのでいいです。
アレリナトップへ
2007年10月9日