D.Gray-man

□アレリナ短編集
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KISS





「アレンーッ!」
「……何か用ですか?ロード」


ある日。
アレンはソファーに座ってテレビをみていた。
するとロードが声をかけてくる。


「キスして」
「お断りします」
「僕じゃなくてリナリーと」
「それならいいですけどどうしてですか?」


アレンは今、こちら側の人間となっていた。
前までいた教団とは程遠い、敵に。
ノアの一族の仲間入りをしていた。


「僕のガッコの宿題でぇ〜絵を描けって言う宿題が出ちゃったのぉ」
「それで僕とリナリーがキスしてる所を描くんですか?」
「良い案だと思わないぃ?アレン。リナリーと長時間、キスしてるだけでいいんだよぉ〜?」
「リナリーが帰ってきたらですよ?」
「了解ぃ〜」


リナリーは今、ルル=ベルとイノセンスの回収に行っていた。
なので此処にいる人自体少ない。
千年伯爵は買い物に出かけてしまっている。


「ただいまぁ」
「お帰りなさい、リナリー」


子犬のように、アレンはリナリーに抱きついた。
リナリーもアレンを抱き締める。


「リナリー、僕らが絵になるんですって」
「…絵?」
「はい。ロードの学校の宿題で絵が出されて、僕らのキスの絵を描きたいって……」
「でも…恥ずかしくない?」
「大丈夫ですよ、僕らはキスしてるだけですから」
「それもそうね」


アレンに言われるまま、リナリーはアレンの膝の上に座った。
そしてアレンを口付けをする。
その姿をロードは絵に描いていた。


「お疲れ様〜!キスの最高記録なんじゃないぃ〜」
「1時間を越えると流石にキツいですね」
「何もせずに、ってのが結構辛かったわ」
「でもおかげさまで良い絵が描けたよ」
「それなら良かったです」

アレンも、リナリーも嬉しそうに微笑んだ。
ロードのその宿題は、コンクールに選ばれ、世界大会に進出した。
今回の絵のテーマは「幸せ」だったそうな。



―――――――――――――――

久々のノアレリナでしたっ♪
別にノアレリナじゃなくても良かった気もしますが。(笑
キス話です。
1時間はキツいと思う。
何も出来ないしさ。
どっちもラブラブなのでいいです。



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2007年10月9日




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