D.Gray-man

□アレリナ短編集
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『容赦ない恋愛は好きですか?』





ある日の昼のこと。


「アレンー!今日の任務はどうだったんさ?」
「別に普通通りでしたよ」
「リナリーと一緒だったろ?何かあった?」
「別にありませんでしたよ。(リナリーの甘い声は抜きですけど)」
「リナリー、アレン好きっぽいけどお前はどーなんさ?」
「ラビには関係ないですよ。(もういい所までいっちゃってますよ)」


ラビがいつも以上にしつこく、アレンに付きまとっていた。
ブックマンの継承者としてこの2人の恋愛を見届けるつもりらしい。
ラビの居ない所で2人はかなり進んでいるが。
正確に言えば『2人だけ』の時に。


「容赦ない恋愛は好きですか?」
「ア、アレン君?」
「もっかい聞きますよ、リナリー。容赦ない恋愛は好きですか?」
「好きですか?って聞かれても……アレン君となら好きです」
「…決定ですね。今日から僕とリナリーは恋人同士です」
「アレン君っ!?」


思えば3ヶ月前。
アレンが突然、ボソッとつぶやいた言葉にリナリーが反応したのがきっかけだった。
それ以降、2人での任務の時は探索の時に一緒に行動していた。
他のメンバーも加わったときはコムイに知られたら大変だから秘密にしていたが。


「アレンの告白の仕方って何となく分かるさー」
「言ってみていいですよ?ラビ」
「ちょっと遠まわしに容赦ない恋愛は好きですか?、とかいいそー」
「ゲフッ!」
「ふぅん……。(流石の馬鹿もこれは分かったんですか)」


ラビの言葉に噴き出すリナリー。
リナリーの周りに居た人は慌てて少し遠のいていた。
アレンの周りには少し、黒いオーラが出ていた。
ラビは全く気付きはしないが。


「どうしたんさ?リナリー」
「ちょ、ちょっと思い出し笑いしちゃっただけ」
「知ってますか?リナリー。思い出し笑いする人は“エロ”いんですよ?」
「あ、アレン君っ!」
「へー、リナリーってそうだったんさー」
「ラビまでやめてよぅっ!」


リナリーは顔を真っ赤にして怒っていた。
リナリーから咄嗟に出た言葉が真実を導き出す事から遠ざける事が出来ていた。
するとアレンがリナリーの所へ来ていた。


「リナリー」
「どうしたの?アレン君」
「       」
「……っ!!」


アレンが耳元で囁いた言葉にリナリーの顔が真っ赤になる。
リナリーはそのまま椅子に座り込んでしまった。
不思議そうに2人を見るラビ。
アレンはニコニコ笑っていた。


「何を言ったんさ?アレン」
「ただ、スカートの中丸見えですよ、って言っただけですよ」
「あぁー、だからリナリーは顔を真っ赤にしてた訳」
「そう言う事です。(ラビが馬鹿で本当に良かった)」


ラビの馬鹿さにグッとコブシを握るアレン。
そしてアレンの嘘に簡単に引っ掛かるラビ。
リナリーはただ、顔を真っ赤にさせていた。
心配そうにリナリーを見つめる人たちもいた。







『今晩12時、僕の部屋でお姫様をお待ちしています』







―――――――――――――――

初のアレリナ小説です。
アレンとリナリー、大好きです。
ラビが最初から出てきてたのはよく分かりません。
何で出てきたんだろう。(ぁ
神田も出したかったけど出てきませんでした、セリフとか考えづらい。

ウチのラビは単純な馬鹿です。
アレン様は黒いです。
でも今回のはあんまり黒くなりませんでしたね。
案外敬語キャラが好きです、私は。
小説を作り易いって言うか…そんな感じです。



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2007年7月29日




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