D.Gray-man
□ラビミラ短編集
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BIRTHDAY
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「ふはぁっ、疲れたさー」
「お疲れ、ラビ」
「爺!俺は寝るさ!ついたら起こしてくれっ!」
「はいよ」
任務が終わり、本部に戻る途中の電車。
今日はラビとブックマン、2人のエクソシストが任務に出ていた。
イノセンス確保、それが重要で、無事に手に入れることも出来た。
本部に近い駅まで、ラビは寝る事にした。
「…ラビ」
「何さ、爺」
「お前に電話だ」
「誰さっ!?」
「ミランダだ」
「ミランダっ!?」
慌てて飛び出すラビ。
そしてゴーレムと繋がっている、電話の受話器を上げた。
ハッキリと、声が聞こえる。
「ミランダ?どうしたんさ?」
『あのさ、ラビ君……』
「何さ?」
『お、お、お誕生日おめでとう!』
「………へ?」
ミランダから出た言葉に返す言葉がなくなってしまうラビ。
しばらくその場で固まっていた。
ミランダとラビは最近、恋人同士になったばかりのカップルだ。
「どうしたんさ?ミランダ」
『だって、今日は、ラビ君の誕生日でしょ?ほら、時間見てみなよ』
「時間……?」
時間をみてみれば、12時を過ぎたばかりだ。
そしてあまり感覚の無い、日にちを思い出してみる。
今日は8月10日であった。
ラビの誕生日である。
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