BLEACH

□十四番隊
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「本当に可愛いなぁ〜お前!」



「やめろよ、ボケが」



「おいおい。その言葉遣いはやめろよ〜鈴音(りんね)」



「クセなんだからしょうがねえだろ」



「もっと可愛い喋り方しないとモテないぞ?俺以外の奴に」



「五月蝿い!」



此処に2人の子供あり。

北流魂街第一地区、楽安(ラクアン)

その後ろには生涯を共にする事を誓った老夫婦がいた。

2人の様子を見て、ニコニコと微笑んでいた。



「元気だなぁ、あの2人は。なぁ?婆さんや」



「えぇ。あの2人で初めて来た日が今日のように感じますよ」



「そうじゃそうじゃ……」



親に此処で育つように言われてから早50年。

2人は元気に、逞しく育った。

今ではかなりのやんちゃ坊主である。



「本当に可愛いなぁ、お前」



「どーせ身長だろ!お前の可愛いは!」



「いーや、顔も可愛い」



「顔も可愛いけど身長も可愛いんだよ」



「チビを馬鹿にするなーーっ!龍牙(りゅうが)の馬鹿!」



「こら、痛い…って…っ」



柊鈴音の蹴りが朝比奈龍牙に当たる。

龍牙は思わず苦笑いをしていた。

鈴音は龍牙より2つ年上である。

そして身長差は30センチ以上ある。



「俺にもそんくらいちっちゃい時があったんだなぁ、って思い出が蘇るよ」



「馬鹿!アタシは絶対アンタよりデカくなってやる」



「170を越えんのか?鈴音」



「当たり前だろ?それが夢だ!」



「無理だなぁ、お前には」



「馬鹿!」



鈴音はプゥッと膨れる。

そんな鈴音の頭を龍牙は撫でた。



そんな生活から、5年が経った。



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