BLEACH

□十四番隊
3ページ/12ページ




「え?龍牙……死神になるって…本当?」



「あぁ…憧れるもんだろ?親の職業ってさ」



「それならアタシも死神になる!」



「駄目だ。お前はまだ年が足りねえ」



「何でだよ!」



「後2年、お前は待っとけ」



鈴音は涙が止まらなかった。

大好きな龍牙が死神になる為に学校に行ってしまうから。

年齢があるらしく、鈴音はまだなれなかった。



「2年したら、俺を追って学校入りな」



「2年も…待てない……っ」



「……何でこう言う時だけ女になるんだよ……」



呆れて溜息を吐く龍牙。

しかしその龍牙の顔は笑顔だった。



「お前はその学校で首席を取るんだよ」



「首席って…何だよ……っ」



「その学年で一番優秀な人の事だよ。なったら俺が可愛がってやる」



「本当?」



(だからこう言う時にだけ女の顔を見せるな!っつうの)



鈴音の目が、キラキラと輝いていた。

首席=龍牙に可愛がって貰える、そう考えているから。

龍牙は鈴音の頭を掴み、ガシガシと撫でた。



「絶対、俺らで護廷十三隊を強くさせんだからな?」



「勿論」



ニッコリと笑って見せる鈴音。

そんな鈴音の前髪を掻きあげ、額にそっと口付けする龍牙。



「これより先は、お前が学校に入れたらな」



「龍牙のバカッ!」



「……あぁ、お前にはバカだよ」



ニッコリと微笑みかける鈴音。

そんな鈴音の笑顔に龍牙も笑って見せた。



「死ぬなよ?」



「当たり前だ!俺は死なねーよ」



「どーだか」



龍牙が門へと歩いて行ってしまう。

龍牙が見えなくなる、その所まで鈴音は見送っていた。



それから、2年の歳月が過ぎた。



龍鈴トップへ




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ