BLEACH
□十四番隊
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「え?龍牙……死神になるって…本当?」
「あぁ…憧れるもんだろ?親の職業ってさ」
「それならアタシも死神になる!」
「駄目だ。お前はまだ年が足りねえ」
「何でだよ!」
「後2年、お前は待っとけ」
鈴音は涙が止まらなかった。
大好きな龍牙が死神になる為に学校に行ってしまうから。
年齢があるらしく、鈴音はまだなれなかった。
「2年したら、俺を追って学校入りな」
「2年も…待てない……っ」
「……何でこう言う時だけ女になるんだよ……」
呆れて溜息を吐く龍牙。
しかしその龍牙の顔は笑顔だった。
「お前はその学校で首席を取るんだよ」
「首席って…何だよ……っ」
「その学年で一番優秀な人の事だよ。なったら俺が可愛がってやる」
「本当?」
(だからこう言う時にだけ女の顔を見せるな!っつうの)
鈴音の目が、キラキラと輝いていた。
首席=龍牙に可愛がって貰える、そう考えているから。
龍牙は鈴音の頭を掴み、ガシガシと撫でた。
「絶対、俺らで護廷十三隊を強くさせんだからな?」
「勿論」
ニッコリと笑って見せる鈴音。
そんな鈴音の前髪を掻きあげ、額にそっと口付けする龍牙。
「これより先は、お前が学校に入れたらな」
「龍牙のバカッ!」
「……あぁ、お前にはバカだよ」
ニッコリと微笑みかける鈴音。
そんな鈴音の笑顔に龍牙も笑って見せた。
「死ぬなよ?」
「当たり前だ!俺は死なねーよ」
「どーだか」
龍牙が門へと歩いて行ってしまう。
龍牙が見えなくなる、その所まで鈴音は見送っていた。
それから、2年の歳月が過ぎた。
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