BRAVE10

□高嶺の華
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「六郎兄様…、何故…」

幸村様の部屋を出てから六郎兄様の後を歩きながらボソッと言う。

「八与の舞いは美しいので」

なんの躊躇もなく淡々と話した。
なんてことを!

「六郎兄様の方が美しい舞いですよ。 私はまだまだですので」

苦笑いしながら六郎兄様に言う。

「そうですか? 私はそうは思いませんが…」
「わ、私はこれでおいとまします! 今晩の宴の準備がありますので」

そう言い残し、早歩きで準備に向かう。
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