捧げ物

□貴方を利用するのは誰?
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冬の寒い日





その知らせは突然入った





『松陽先生が生きている』




と。





それは些細なことから分かったことだった。
きっかけは一つの依頼。
エリザベスからの依頼だった。
どうにも桂さんの動きが怪しい、と。
桂が怪しいのは今に始まったことではない。
いつもネジは抜けてるし。
だが怪しいと、エリザベスが言うのだ。
周囲に内緒で誰かと会っているらしい。
そこで三人は桂の周囲を調査することになった。
気配に敏感な桂の後を追いかけるのは銀時、桂のバイト先に様子を聞くのが神楽、真選組に話を聞くのが新八だ。
調査を始めて一週間。
ようやく収穫があったのは。
桂は高杉と会っている、と。
それは攘夷党にも銀時たち万事屋にも衝撃的だった。
紅桜以降、銀時たちが高杉に会うことは無いのだ。
だが桂は会っている。
そこで話を聞いていると、驚くべきことが分かった。
桂と高杉は、江戸城に乗り込むつもりだと。
そしてその目的。
それは松陽先生の奪還。
銀時は耳を疑った。
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