短編2

□さようなら
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やつらは先生を利用した。

「時間を……くれ」

銀時が言えたのは、その一言だけだった。

「………二週間だ、それ以上は待たねぇ」

吐き捨てるように言ったその言葉。
銀時は高杉が消えても動けなかった。




最近銀さんの様子が変なんです。
そう万事屋の眼鏡が相談してきた。

「何故真選組に相談してきた」

と言った。
別に腐れ縁なだけで、特別何かがあるわけではない。
すると眼鏡とその横でずっと黙っているチャイナ娘が顔を見合わせた。
そして二人は思わぬことを言ったのだ。

「「幕府のことを調べている」」

と。
話を聞いていると、あることが浮かんだ。
それは万事屋の様子がおかしくなった数日前。
江戸城であることが真選組と見回り組、そしてとっつぁんに話された。
とある人物を囮に、大物攘夷志士を捕まえる。
ということを。




そのことを銀時はお早い内に掴んだ。
後は覚悟を決めるだけ。





そうこうしている内に、二週間が経った。
この日
全てが決まる。









 
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