短編2

□行方
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その数日後。
銀時が桂の隠れ家にやって来た。

「なぁヅラ、昔のこと、覚えてるか?」

突然やって来た銀時は、柄にもなく昔話をしていた。
先生と暮らしていた頃の楽しい思い出、過酷な攘夷戦争時代。
旅立っていった仲間たちのこと。
この間万事屋の子供たちが言っていたことは当たっていたようだ。

何を隠している。

そう問い詰めても答えはない。

(…相変わらず何も話さないところは昔から変わらない、か)






その数日後
銀時は消えた。







あの日からどれくらい経っただろうか。
一つの噂を聞いた。
田舎に似合わない容姿の男が、長髪の男と寺子屋で先生をやっているとか。










 
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