捧げ物

□結晶
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未来





それは果てしなく





見えない





結晶のごとき脆い





雪が降り積もるように





過去も積もっていく





ある日万事屋に入った依頼。
それは人探しだった。
久しぶりの依頼ということもあって、万事屋では盛り上がっていた。
ただ一人を除いて。



その日の夕方
真選組が万事屋に駆け込んできた。
「万事屋!人を探すのを手伝ってくれ!!」
「お願いでさァ!旦那!」
現れたのは局長の近藤と一番隊組長沖田の二人。
「何の用アルか!」
神楽の一言に落ち着きを取り戻したのか、ゆっくり事情を話し出した。
内容はいたって簡単だった。
事は重大だが。

内容はこうだ。
つい先日、真選組で幕府の要人を預かることになったこと。
その要人がちょっと目を離したすきにいなくなってしまったこと。
その要人は幕府上層部からの要人であったこと。
とのことだった。

「……幕府の要人って…大変じゃないですか!」
「だから頼む!万事屋!」
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