短編2

□行方
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人生





行く末なんて分からない





それが例え





どんなに過酷な






運命だとしても






全ての始まりは一通の手紙だった。
銀時宛の手紙。
そこには『銀時へ』という文字と万事屋の住所以外何も書いていなかった。
ちらりと中身を見たその時。
銀時は時間が止まった気がした。
呼吸が止まりそうなくらい。
名前は書いていなかった。
だけどその字で、言葉遣いで分かる。
その人が文を書いている光景すら目に浮かぶ。

「………先生」






ここは桂一派の隠れ家。
最近銀時の様子がおかしい。
そう万事屋の子供から連絡がきたのはつい先程。
それと一つ気になることがある。
幕府の様子が変なのだ。
何かこそこそと裏で動いている。
何かの隠蔽をしようとしているのか。
そんな話が一部の攘夷党で噂になっているのだ。
それが一つや二つなら気にはならない。
ただいきがっている奴の流した噂かもしれないからだ。
その噂を調べるために部下を城に潜入させている。






 
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