短編

□白夜叉
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その日は雨が降っていた。


(また…雨か…)
そう思っている白い戦装束を着た人物がいた
……今終わった後のようなまだ血の乾ききっていない屍の上に座っている青年



「…ここにいたか銀時」
そこにいたのは血濡れた服装をしている長髪の男だった。 
「…ヅラか」
「ヅラじゃない桂だ」
そう言いながら桂は銀時の側に座った。
「また…血がたくさん流れたな」
そう言った銀時の顔は、罪悪感に濡れていた。
「坂本がいなくなってどんだけたった…もう…この戦は終わりだろう」
「ああ」



二人の体についた血は雨によって洗い流され、その悲しみまでもを洗い流すごとく雨は降り続けた。
「明日は…血の雨がながれねぇかな…松陽先生」




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