短編

□彼と彼
1ページ/3ページ



今日の万事屋もいつも通り、平和に「ってんな訳ねぇだろ!」

そう。
今日の万事屋はいつにもないくらい忙しく「いやいや!間違ってはないけど違う!」

……突っ込みうるさい、駄眼鏡。
と言うことで眼鏡は抜きにして。


今日の万事屋はいつにもないくらい緊迫した空気に包まれていた。


理由は刀を持った万事屋の主、坂田銀時に似た人物が目の前にいることだ。
そしてその人物は殺気を放ち、神楽に刀を向けていた。
「…そこの天人、ここは何処だ」
その言葉には一切の感情も感じない。
「ここは、万事屋アル、江戸のかぶき町の中にある、何でも屋ネ」
その言葉に一瞬ピクリと表情が変わる。
「お前誰アルか」
そんな声に少し考えた様子の彼。
「……銀時、だ」
そう言った彼の言葉に今度は神楽が目を見開いた。
その時だった。
「神楽ァ帰ったぞー」
そう言って入ってきたのは彼だった。
「神楽ちゃ〜ん…ん?」
彼がそこで目にしたのは、昔の守ることに必死だった自分。
「…えぇ〜!!!!!!」
少しの沈黙の後、そんな叫び声が万事屋に響き渡った。



             
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ