FLAME ROID
□episode1=灼熱の鋼鉄武人:第五話
1ページ/8ページ
「バトル、アーマー………?」
全48グループ総合プロデューサー・秋元康に連れられ訪れたA.Yタワー。
そこで悠灯が見た物、それはAKB48を卒業し、自らの夢に向かって歩き始めた筈の前田敦子が造ったらしい、漆黒のボディに真紅のラインが入った実戦用強化スーツ・バトルアーマーlevel2と呼ばれる物だった。
「結構苦労したんだよ?特にリパルサーの所とかね!」
敦子はバトルアーマーの掌の部分を指差し、笑いながらそう話す。
「リパルサーって所じゃなくてもムズそうなんですけど………」
悠灯は苦笑いしながら呟くと、ある事を思い出す。
「あっ!リパルサーってあの資料に載ってた………!」
そして、少し目を鋭くして、秋元の方を見てこう聞く。
「秋元先生、何で俺がスーパーソルジャーって事を知ってたんですか?そしてあの資料、アベンジャーズって何なんですか?」
秋元は表情を崩さずこう言う。
「まずは、何故君がスーパーソルジャーか知っていたか。それは、あの半年前の出来事を知っているから。これじゃ駄目か?」
「半年前………!?」
悠灯は半年前という単語を聞いた瞬間、表情が変わる。
「納得したようだな」
敦子は半年前の出来事というのを知らないのか、悠灯の鬼気迫る表情を見て、
(半年前に何があったんだろ………。それに悠灯君のあの表情……)
敦子がそんな事を考えていると、秋元は話を進める。
「そしてアベンジャーズ。それは世界を救う為に集められた最強のヒーローチーム」
「それの資料がなんであんな所に?」
悠灯がそう聞くと、秋元はニヤリと笑いこう言う。
「今はまだ良いだろう」
秋元はそう言うと、話を変える。
「それより、どうする?そのスーツを使うのか、使わないのか」
そう聞かれた悠灯は、
「まぁ、俺の為に造ったんなら使わなきゃ失礼だし勿体無いから………」
そう言って了承する。
すると、
「よし、前田、早速訓練だ」
「はい!」
「訓練?」
秋元がそう言うと、敦子は悠灯の手を引き、別の場所に行く。
「訓練ってあのスーツ使うんじゃないの!?」
「違うよ。まずはこっち!」
敦子がそう言って紹介したのは、
「なんだこれ?」
「これは訓練用強化スーツ・バトルアーマーlevel1!」
「level1?」
level1はlevel2と違い、実戦用ではなく訓練用のため、戦闘はおこなえなかいが、機動力等は全てlevel2と同等らしい。
さらに、カラーも黒一色に変更されている。