FLAME ROID

□episode1=灼熱の鋼鉄武人:第五話
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「バトル、アーマー………?」

全48グループ総合プロデューサー・秋元康に連れられ訪れたA.Yタワー。
そこで悠灯が見た物、それはAKB48を卒業し、自らの夢に向かって歩き始めた筈の前田敦子が造ったらしい、漆黒のボディに真紅のラインが入った実戦用強化スーツ・バトルアーマーlevel2と呼ばれる物だった。

「結構苦労したんだよ?特にリパルサーの所とかね!」

敦子はバトルアーマーの掌の部分を指差し、笑いながらそう話す。

「リパルサーって所じゃなくてもムズそうなんですけど………」

悠灯は苦笑いしながら呟くと、ある事を思い出す。

「あっ!リパルサーってあの資料に載ってた………!」

そして、少し目を鋭くして、秋元の方を見てこう聞く。

「秋元先生、何で俺がスーパーソルジャーって事を知ってたんですか?そしてあの資料、アベンジャーズって何なんですか?」

秋元は表情を崩さずこう言う。

「まずは、何故君がスーパーソルジャーか知っていたか。それは、あの半年前の出来事を知っているから。これじゃ駄目か?」
「半年前………!?」

悠灯は半年前という単語を聞いた瞬間、表情が変わる。

「納得したようだな」

敦子は半年前の出来事というのを知らないのか、悠灯の鬼気迫る表情を見て、

(半年前に何があったんだろ………。それに悠灯君のあの表情……)

敦子がそんな事を考えていると、秋元は話を進める。

「そしてアベンジャーズ。それは世界を救う為に集められた最強のヒーローチーム」
「それの資料がなんであんな所に?」

悠灯がそう聞くと、秋元はニヤリと笑いこう言う。

「今はまだ良いだろう」

秋元はそう言うと、話を変える。

「それより、どうする?そのスーツを使うのか、使わないのか」

そう聞かれた悠灯は、

「まぁ、俺の為に造ったんなら使わなきゃ失礼だし勿体無いから………」

そう言って了承する。
すると、

「よし、前田、早速訓練だ」
「はい!」
「訓練?」

秋元がそう言うと、敦子は悠灯の手を引き、別の場所に行く。

「訓練ってあのスーツ使うんじゃないの!?」
「違うよ。まずはこっち!」

敦子がそう言って紹介したのは、

「なんだこれ?」
「これは訓練用強化スーツ・バトルアーマーlevel1!」
「level1?」

level1はlevel2と違い、実戦用ではなく訓練用のため、戦闘はおこなえなかいが、機動力等は全てlevel2と同等らしい。
さらに、カラーも黒一色に変更されている。
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