FLAME ROID

□episode1=灼熱の鋼鉄武人:エピローグ
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フレイムロイドとアボミリューションの決戦から一週間後、この日はアボミリューションこと緑川風太の葬儀が行われていた。
勿論、悠灯も友人として参加していた。
周りを見渡せば、風太の死に涙する友人や家族、そして生き別れた妹、渡辺麻友が目に映る。
そんな中、涙も流さずただただ座っている人物が居た。
その名も、山内悠灯=フレイムロイド。
悠灯は風太の死に泣くに泣けなかった。
その理由は簡単だ。
事実上、風太を死なせたのは悠灯自身だからだ。
周りの人の涙に悠灯はただただ胸が痛んだ。
特に、妹である麻友の涙を見た時は、胸をまるでナイフで突き刺された様な痛みがした。
この人達を泣かせたのは自分だ。
悠灯はただただ自分を責め続けていた。





葬儀が終わり、悠灯は会場を出て帰ろうとした。
すると、誰かに声を掛けられ振り返る。

「悠灯さん!」
「ん?」

振り返ると、そこに居たのは、目を真っ赤にした麻友だった。
この顔を見るだけで悠灯は胸が痛かった。

「どうしたの?」

悠灯は力の無い声でそう聞く。
麻友から返ってきた言葉は、悠灯の胸を更に抉った。

「………私、フレイムロイドを許しません………」
「!?………どうして?」

悠灯はとりあえず理由を聞く。

「フレイムロイドは、お兄ちゃんを守ってくれなかった!ずっと離れ離れだったけど、いつも私を応援してくれてた!やっと会えたのに、こんなの………こんなの………」

麻友は再び涙を流し、その場に崩れ落ちる。

「麻友ちゃん………」

悠灯はそんな麻友に掛ける言葉が見付からなかった。
すると麻友は立ち上がり、悠灯を真っ直ぐ見てこう言った。

「私フレイムロイドの正体を探します。だから悠灯さん、私に協力して下さい!」

悠灯は暫く考え、こう言った。

「………わかった、協力するよ」
「ありがとうございます」

悠灯の返答に麻友は頭を下げ礼を言う。
悠灯は麻友に背を向けその場を去る。

(いつか、世界が平和になった時、その時に、必ず………)

悠灯は心の中でそう呟く。
近い未来に、その復讐が果たされる事を知らずに………。





翌日、悠灯は優子のマネージャーとして、と言うかAKB48のマネージャーとしてテレビ局に来ていた。
収録が始まるまで、全員が楽屋で待機している時、テレビではここ最近のフレイムロイドの活躍が特集されていた。

「やっぱフレイムロイドって凄いよね!」
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