FLAME ROID

□episode2=暗躍する陰謀:プロローグ
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2012年12月、街はすっかりクリスマスムードに染まり、ビル等の建物は綺麗に電飾を施されており、見る者の心を奪っていく。
だがそんな夜にも悪事を働く輩が居る。

「そこの車!停まりなさい!」

黒の一般車両を追い掛ける数台のパトカー。
今現在、警察は強盗を働いた犯人を追い掛けていた。

「ちっ!こんな所で捕まってたまるか!おい!もっと飛ばせ!」
「わかってる!」

強盗の一人は後ろを確認してそう悪態をつく。
そしてもう一人は、車の速度を更に速くする。

「往生際の悪い奴等だ!」

パトカーを運転している警官がそう言うと、

「あ!おい!あれ!」

助手席に座っていた警官が前を指差しそう言う。

「なっ!マジかよ!」

強盗達も前から近付く何かに気付く。
強盗達の運転する車の前方から近付くモノ。
それは、明らかに人の形をしており、真紅の体に黒のラインが入っている。

「フレイムロイド!」

強盗がそう言った瞬間、フレイムロイドは強盗の運転する車の前に着地し、片手で車を停める。

「何!?」

強盗が驚いていると、フレイムロイドは車のドアを無理矢理抉じ開け、二人の強盗を車から引っ張り出す。

「はい、お疲れさん!」

フレイムロイドはそう言うと、両手で強盗二人を持ち上げ、二人の頭をぶつけ、気絶させる。

「「あへっ!!」」

すると、タイミング良く警察が到着する。

「あとは宜しくお願いします」

フレイムロイドはそう言うと、強盗二人を警察に引き渡す。

「了解です!」

警官達はそう言って敬礼する。
それを見たフレイムロイドは何処かに飛び去っていく。





何処かのビルの屋上に着地するフレイムロイド。
そしてアーマーを解除して、何故か黒髪から金髪に染めた山内悠灯に戻る。

「ふぅ!」

悠灯は一つ息を吐くと、特殊スーツの上から私服を来て、屋上を後にする。



現在住んでいる、埼玉の何処かにあるマンションに帰って来た悠灯。
部屋の鍵を取り出し、部屋の鍵を開ける。
そして、ドアノブを握り部屋を開ける。
だが、

「あれ?」

開けた筈の鍵が閉まっている。
不審に思った悠灯はもう一度鍵を開け、ゆっくりドアを開け、静かに部屋に入る。
部屋の奥から、何かの物音が聞こえてくる。
悠灯は右の掌に炎の塊を出現させ、いつでも攻撃出来る様に準備する。
そして、リビングのドアノブに手を掛け、勢い良く部屋に入る。
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