銀土小説
□サンドリヨンパロver.
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内容が超自己解釈されているため原曲の雰囲気とはまた違った感じです。
原曲聞いてる方はわかると思いますが、サンドリヨンとはフランス語でシンデレラの事です。
深い森の中に佇む、美しい古城。月光の差すその城のダンスホールに、二人の人間が踊り続けていた。
一人は、銀色に輝く髪をした、この城の王子と思しき男。
そしてもう一人は、漆黒に身を包んでいたが、間から覗き出る肌は真っ白であった。
二人は狂ったかのように舞う。
しかし、銀色の男は知らない。
漆黒の男が、どうか12時を告げる鐘が鳴っても、朝までこうして二人で舞い続けたい、と願っていることを。
…幸せそうに踊る二人。
だが、それは同時に、悲しそうな雰囲気を醸し出していた。
話は数時間前に遡る。