光の奏でる旋律
□00 プロローグ
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「……………ん?」
ふと感じた眩しさに目を開ける。
枕元の時計はちょうど最初の授業が始まる時間を指している。
寝坊だ。
萩野レイはしばらくボーッとしてから、思考を働かせる。
1校時目はなんだったかな…?あ、数学だ。これはちょっとヤバい……
そういえば、昨日の夜はアビスの1周目が終わると思って遅くまで気合いを入れすぎたのだった……お陰でクリアはできたから後悔はしてないが。
既に遅刻確定とはいえ、学校にはいかないといけない。
寝起きで冴えない頭を振り、モソモソと支度を始める。
ようやく着なれてきた新しい制服に腕を通し、ブレザーのボタンをとめる。
「……痛っ!?」
部屋から出ようとした時、突然の頭痛に襲われた。
しばらく頭を抱えていると、少しずつ痛みが治まっていき安堵の息を吐く。
「なんか最初の方のルークみたい…
………………アッシュぅうう!」
アビスのエンディングを思い出してしまい、少しの間、さっきとは別の意味で頭を抱える。
大好きなキャラだっただけに、神託の盾騎士団兵に刺された時の衝撃は凄まじかった。
あぁ、わたしも一緒に戦いたかったなぁー
アッシュの為ならなんでもできる気がする…
だって、あれじゃあアッシュが報われないじゃん!
レプリカに居場所を奪われて、髭に利用されて、ナタリアともくっつかないし
………ヤバっ
ヴァンを殺りたくなってしまった。
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