記録図書

□第3Q
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鍵閉め当番はずっと俺のターン!



…分かる人いないか



そんな風に
更衣室以外の鍵を閉めて
更衣室に未だ残っている部員に鍵を託して
体育館を出ると

つい最近仲良くなった
緑間が体育館の出入り口の隣に
お汁粉を飲みながら立っていた




…………え?お汁粉?



「今日の蟹座のラッキーアイテムは
 猫の写真のはずだが…」

「いえ。これは好きで飲んでいるんです」



…よく部活終わりに
もっさりとした飲み物が飲めるな…


「誰か待ってんの?」

「…不本意ながら」


眉間にいつも以上に皺が寄る


「真ちゃーんごめん遅れたー」

「真ちゃん言うな!」


緑間を真ちゃん呼びにする少年が
ジャージを着ながら
体育館の出入り口から出てくる


「あっれー?人吉先輩じゃないっスかー」

「お前は確か…高尾和成か?」

「そうっス!」


よっこらせ、と言いながら
スポーツバッグを肩に掛け直して
ポケットから何かを出す


「そうだ。先輩もやりません?」

「…高尾」

「いいじゃんいいじゃん」


さっと高尾が拳を構える

え?何?
ケンカでも始めるの?
俺、ケンカ慣れしているから強いぞ?

みたいな
目線を高尾に送ると


「…じゃんけんスよ?」

「あ、なるほど
 で?何のためにじゃんけんを?」

「負けた人がチャリでリアカー引くんスよー」


…緑間も参加するのか?
チャリでリアカーを引くんだぞ?

参加するようには見えn「よしやるぞ」


ノリノリじゃねぇか!!


「さーいしょはグー」


じゃーんけーんポン!


と楽しそうに高尾が音頭をとる



ついでに
勝ったのは緑間で
俺と高尾の2人は最終決戦でじゃんけんをやった


結果
                                                              
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