SLAM DUNK

□第2ゲーム
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翌日─

『おっはよー』

と、呑気に声をかけるなぎさ

「あ、なぎささん…」
『やぁ、洋平。花道の様子はどーだい?』
「それが…」
チラッと花道に視線を送る洋平

そこには

ドヨーーーーン……

『うわぁぁ…』
と、思わず引いてしまうなぎさ

『何あれ…負の塊じゃん…』
「どーしましょー…」
『……ほっとこう』
「はい…」

討議の結果、ほっとくことに決まりました




三年六組─

『はぁー…』
と、ため息をついたなぎさ

「どーした?ため息なんかついて」
『キミ…嫌ね、幼馴染みの落ち込みようが異常で…困っているんだよ』
なぎさに話し掛けてきたのは、クラスメイトのバスケ部─木暮公延

「ふーん…大変なんだな」
『まぁね…』
と、またため息をつく

『放課後、慰めにでも行くかねぇ』
「そうしたら?その幼馴染みも喜ぶんじゃないか?」
『……よし、そうし《メールダニょーーん》ん?誰だ』
「(着信音…)」

携帯を確認するなぎさ
メールを見て、眉間にシワを寄せる

そして

『ちっ…』
と、小さく舌打ちをこぼす

「ど、どうした?」
『放課後に予定が入った…』
少し低めの声

「そ、そっか。じゃあ慰めれないな」
木暮はハハハ…と笑い声をこぼす

『そーだな…ま、いいや』
「(いいのか?!)」
木暮は冷や汗を垂らす

キーンコーンカーンコーン…

二人の会話はチャイムの音によって終わりを告げられた



放課後─

なぎさは一年棟に来ていた

なぎさを見てヒソヒソと話す一年生

「あれ、井上先輩じゃない?」
「何で一年棟に?」
「やっぱり、綺麗…」

と、高貴の目で見られる

そんな一年生を見て、はぁとため息をつく

『(どこに行ってもおんなじ…か…)』
なぎさはそういう風に見られるのが嫌いなのであった

『(これだったら、昔みたいに殺気向けられた方がマシだな…)』

そんなことを思いながら歩みを進めて行く

向かう場所は、一年十組─




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