アンドロイドは世紀末の夢をみるか?

□ ▼ 第一章
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もしもし、母さん。久しぶり。

僕は今、リンダ先輩とアンドロイドの開発をしています。

明日は林田研究所に入って一年、ようやく開発中のアンドロイド(試作品だけど)が完成する予定です。

毎日毎日1時間睡眠で身体もくたくただけど、充実した日々を送っています。
ちゃんと体調管理してるからね、心配しないでね。(笑

母さん、アンドロイドって知ってる?
人造人間なんだけど、ロボットのくせに感情があるんだ。
知識を吸収能力もあるから、ある程度適当にプログラムしても、しっかり育てたら立派なアンドロイドになる。
もっと時間が経ったら母さんや僕にそっくりなアンドロイドができるかもしれないんだよ?
僕は嫌だけどね。自分そっくりのアンドロイド。

もし、この技術が発達したらこの世界はどうなるのかな。とか、果てしない妄想を続けながら働く毎日です。とっても楽しいよ。

リンダ先輩は相変わらずクールでおちゃらけてます。
先日は酔った勢いで篠原くんの家に駆け込んだそうです。篠原くんは笑顔でリンダ先輩を研究所に返してくれました。お酒は怖いね。

そろそろ休憩時間も終わり。
寝る時間を惜しんで手紙書いたんだから、ちゃんととっておいてよね。



玲緒
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