theme

□1.スキンシップじゃなくてセクハラです
2ページ/5ページ

「プリント置いときますよっと…いないなら帰ろ。」

「私なら此処ですよ?フフフ…」

「ぎゃぁああっっ!!」



保健室のデスクにプリントの束を置いて帰ろうとしたら、急に後ろから音もなく抱きしめられた。

気配がない、とはまさにこのこと。




「びっくりさせないでください!寿命が著しく縮みましたよ!!」

「おやおや、それは大変だ…時に未都、帰ろうとしていましたが…まだ保健委員の仕事はたっぷりありますよ。」

「うっ…わかりました。ていうかいい加減離れて下さい。」


そう言って私は未だにくっついているこの変態保健医を引っぺがした。
この人はいつもこの調子だ。

私が保健室に行く度、佐助や幸村達が心配するけど少しばかり慣れてしまった自分がいる。


女友達に「明智先生ってセクハラ教師だよね!」って愚痴ったら、全力で驚かれた。
どうやら、セクハラターゲットは私らしい。
何故私なのかは知らないけど、きっといじりやすい対象なんだろう。


そして明智先生と一緒に山のようなプリントをページ順に仕分ける作業に入った。

保健室の真ん中にあるテーブルの側にあるパイプ椅子に座って先に作業を始めていると、先生はお茶を淹れてテーブルに置いてくれた。
私はお礼を言い、そして先生も作業に入る。

…が。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ