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□2.盗撮が犯罪って知ってますか?
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「どうしました、そんな変な顔をして。」

「どうせ元々変な顔ですー!」

「おぉ怖い。眉間に皺を寄せてこちらを見ていたのは未都ですよ。」

「じゃあ単刀直入に聞きますが、なんで待ち受けが私なんですか!!」

「おや、見られてしまいましたか。可愛らしく撮れているでしょう?フフフ…」

「いやいやいや、質問に答えて下さい。」



こんな状況でも冷静っていうか楽しそうなのはこの保健医にとって当たり前なのかもしれない。
保健委員になってからというもの、始めは生徒のみんなが警戒しているよりも意外と優しいなと思っていた。
けど、そう思ってたのも束の間…

この教師は、どんでもない変態だった。



「おや、変態だなんて誉めても何も出ないですよ?」

「ど、どうして人の心読めてるんですか!!」

「未都の顔にはっきりと書いてあっただけです。ところで保健委員さん、もうお仕事は終わりましたか?」

「も、もう少しです…明智先生のせいですよ!」

「はて?何のことでしょうねぇ。」




こうやって私を遊んで楽しんでいるのはいつものこと。絶対その待ち受けも私の反応を見て面白がるために違いない。
本当にこの人の考えはわからないし、理解出来ない。

黙っていればけっこう綺麗な顔立ちしてるのになぁ…何故こうも変人なのだろう。

時々ちょっかいを掛けてくる先生をなんとかあしらって作業を終えた。
…待ち受けのことは頭から離れないけど。

ふと、作業を終えて後ろから覗き込んで来た先生の正面に立ち上がった。


「先生っ、その待ち受けやめてくださいっ!今ここで消してくださいよ!!」

「私の癒しを取られては困ります。流出させる気は微塵もありませんので安心しなさい。」

「それでもダメです!…えいっ」

「おっと、その小さな背丈で敵うとお思いですか?」


相手の手に握られている携帯を奪おうとしたら意図も簡単に躱されてしまった。
私が悔しさ満点の顔でその携帯を見上げていると、その視線を見計らってなのかサイドの電源ボタンを押しスクリーンの画面を点けて、例の待ち受けを私に見せつける。

よくよく見たら保健室でプリントを分けている時の私だ。けど、いつのものなのかまではわからない。本当に、いつの間に撮ったんだ…!
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