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□1000HITお礼小説
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季節は秋、真撰組副長の土方の部屋の前には大きな紅葉の木があった。


「副長、例の件で報告が……ってアレ?」


仕事の事で彼の部屋を訪れたこの山崎退という男は、返ってこない返事に首をかしげた。
そっとふすまを開けてみると彼はいた。
しかしその光景は珍しく机に突っ伏して眠っている彼の姿だった。




季節は秋。
紅葉が赤くなる季節である。
















「そうちゃーん。」


武州のとある道場、そこに彼女は来ていた。


「そうちゃーん?」


仕方なしに声のする方へ俺は足を向けた。


「よう。総悟なら寝てるぜ。」

「まぁ、そうなの?十四郎さん。」

「ああ、縁側で寝てるよ。迎えか?」

「ええ。困ったわこの後お買い物もあるのに…」


彼女の名はミツバという。ひそかに俺が想いを寄せている女でもある。
彼女は困ったように頬に手を当てた。


「……俺が総悟をおぶって送る。」

「え?そんな…いいです…十四郎さんに悪いでしょう?」

「別にいい。そこで待っていろ。」


驚くほど自然にでた言葉に自分でも内心驚いていた。

玄関にミツバを待たせ、俺は縁側にいる総悟を連れてくる。
案の定総悟は寝ていて、顔だけ見ればまるで天使のようだった。


「よっ…と」


総悟はまだほんのガキで、持ち上げるとものすごく軽い。普段は俺を蹴ったり殴ったりする為おんぶなんてする機会が無く、実際背負うのは初めてのことだった。
               
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