Crazy My Family!!

□4.5 鬼のいぬ間に
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ネロとバージルが依頼でいなくなってから早や5日。事件は起きた。


「オイ…どうするんだよ…これ…」


ダンテ達の眼前にあるのは目も当てられない程悲惨な光景だった。


事の発端は今から一時間程前に遡る。












ネロとバージルが依頼で出てから5日目。家事をこなす彼の予想していた心配もなく事務所のメンバーは何とか自炊をしていた。とは言うものの、本当はネロの作った大量の作り置きのお蔭で昨日まで何とかなったのだ。

しかし、今日この日は自分たちで何とかするしかない。彼らは明日帰ってくると電話がかかってきた。となると、今日一日の食事は自分たちで作るしかないのだ。


「「よし、初代任せた。」」

「待てコラ!!」


若と髭が声を合わせて初代に全てを丸投げしようとしたところを初代が捕まえる。


「だってさ〜…俺、キッチン入れないし?ネロから料理を作らせるなって言われてるし?」

「若はともかく何で髭まで俺に丸投げするんだよ!」

「俺だって〜…そんな料理作る訳じゃないし?多分初代の邪魔になるし?」

「うわっ!髭キモッ!!ウザッ!!いい年こいて若の真似なんかしてんじゃねぇよ!!」

「傷つくぜ…」

「傷つくなキモい!」

「まぁまぁ、落ち着け初代。そしてオッサンはキモい。ここは冷静に皆に役割を分担すべきじゃね?」

「珍しく若からまともな意見が出た…」

「ヒドっ!」

「冗談だって。まぁ確かにここは皆で協力する為に役割を決めといた方がいいな。」

「オッサンキモいって言われて傷ついたからちょっと部屋に戻るわ。」

「「オイこら待て。」」


早々に戦線離脱しようとした髭を初代と若が掴む。そんなに料理をしたくないのだろうか。


「一人だけ逃げようとすんな!」

「そうだ。ここは公平に皆で作るぞ。とりあえずメインは俺としてアンタは俺のアシストだ。分かったな?」

「…hu〜………分かったよ…」


ズイと突き付けるように言うと、諦めたように髭は大人しくなった。
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