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□真夜中のバトル開始
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※この話は一部管理人の実体験に基づいています。Gが苦手な方は速やかにGo backしてね!








それは深夜1時半の出来事だった。全ての者達が眠りにつく丑三つ時、俺と奴は出会ってしまった。

黒く固い鎧に身を包み、漆黒の翼を持って素早く動き、悪魔なみのしぶとさを持つ相手は魔帝を倒した俺、初代ダンテでも相当に手こずる相手だった。


「何て素早い奴なんだ……!」


俺の攻撃など嘲笑うかのように奴は軽やかに避け、その二本の角…もとい触角をゆらゆらと無意味に動かす。

まさにそいつは人類最大の敵…黒い悪魔だった…


「クソッタレ!!」


俺はただ水を飲みに来ただけなんだ。すると、ゴミ箱の後ろから奴が現れたのだ。
俺は素早く戦闘態勢を整え、近くに常備していた殺虫剤を構えた。


「Go hell!(地獄に行きな!)」


幾ら奴とはいえ、体は俺の方がでかい。その差に俺は慢心して殺虫剤の引き金を引いた。
だが奴は一瞬にして毒ガスを回避し、後ろに退くどころか更に前へと突っ込んできた。


「ハッ!俺とタイマンをする気か?大した奴だ。」


俺は履いていたスリッパを両手に構え、ソイツに向かって叩きつける。
だが奴はそれを絶妙に左右に避け、ステップを繰り返しながら俺の懐へと飛び込んできた。


「自分から飛び込んでくるとはバカな奴だ!」


狙い撃ちだとばかりに俺は持っていたスリッパでスティンガーをかます。よし!ヒットした!

思いっきり吹っ飛ばされた奴は壁に叩きつけられ、ぺちゃりと地面に沈む。
止めにと俺が殺虫剤を奴に向かってぶちまけたその瞬間、奴はその黒い翼を広げて俺に向かって飛んできたのだ!


「うぉぉっぉお!?」


咄嗟に状態を逸らし、何とか奴の体当たりを回避したが奴はそのまま事務スペースの方へと向かっていった。
俺は仕方なしに明かりをつけ気配を探る。


「はぁっ…はぁ…中々やるじゃねーか…」


幾ら気配を探っても奴の気配の消し方は完璧だ。俺がこれだけ気を張り詰めているのに身じろぎ一つしない。ここまでくればもはや敬服ものだ。
向こうから出ないならこちらから動く。スリッパを構え、ソファーの下、ビリヤード台の裏、あらゆるところを探す。そして俺がテレビの裏を探したていた時、背後の事務机の下から奴は現れた。
俺の死角に入りこんで逃げようとしたのは素晴らしい判断だが、どうあがいてもその独特なカサカサした足音だけは誤魔化せないぜ!


すぱーーん!!


仕留めた……はずだったのだ。現に奴の足の一本をちぎる事に成功した。だが奴は寸前で避け、最後の力を振り絞って俺に向かって最後の攻撃を仕掛けてきた!


「!?おらぁぁぁぁ!」


顔面めがけて飛んでくる相手に俺は、瞬間的に壁に飾ってあったスパーダを手に取り、奴を真っ二つにした。
無残にも二つに裂かれた奴からはもう生気を感じなくなった。

終わったのだ……俺の戦いは……








おまけ

ネ「バカじゃねぇの?たかがゴキブリ一匹に床に穴を開けたのか!?」

バ「挙句の果てにスパーダで斬っただと!?死んで詫びろ貴様!!」

初「いや…だって凄い手ごわい相手だったし……」

ネ&バ「「問答無用!!」」

初「ぎやぁぁぁぁぁ!!!!」


2&髭&若(初代……南無…(_人_))
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