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□Let's Halloween!!
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初代がそう言うので仕方無しにレディの持ってきたカバンを開けてみる。

中には色々な衣装が入っていた。


「これは…狼男か?」

「あ、こっちはヴァンパイアっぽい。」

「何だコレ?角?あ、悪魔か。」


各々が気になる衣装を取っては感想を述べていく。


「なぁ、誰がどの服着るんだ?」

「「「「「あ。」」」」」


素朴な若の質問に思わず全員が声を揃えた。


「……俺はヴァンパイアがいい…」

「あっ!2代目ずりぃ!俺だって狙ってたのに!!」

「オイ…まさか魔女の服とか無いよな…」

「まっ…まさかあるわけ…」

「…あった…」

「「「「「「…………」」」」」」


そして全員が沈黙した。


「「「「「「最初はグッ!じゃんけんほい!!」」」」」」

「っつ!!No〜〜!!」

「ふ〜っセーフ…」

「……(ぐっ)」


何も言わずとも自然と俺達はじゃんけんをしていた。

そして…結果は…


「ふざけるな!!何故俺が最下位なんだ!!」

「何でって言われてもな…じゃんけんだし…」

「もう一度だ!もう一度やるぞ!」

「ハーイやり直しはききませーん。バージル君、大人しく魔女っ娘になりなさい。」

「断る!!貴様が着ろ!!」

「オイオイ、いくら似合うとはいえさすがに俺だってこの年になって魔女はちょっとな…」


どうやら魔女はバージルになったようだ。
自分では無かったことに内心ホッとするが、さすがに気の毒なので心の中でバージルに手を合わせる。


「そうだぜ。こんなオッサンが魔女になったって気色悪いだろ。大人しく魔女っ娘になりな。」

「男が着ている時点で気色悪いだろ!!」

「大丈夫だって。バージルならきっと似合うから。」

「…愚弟…貴様が着ろ…」

「へ?」

「貴様が着ろダンテーィ!!同じ顔なら貴様が着ろ!」

「んな無茶苦茶な…」

「ダァーイ!」
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