DReaM
□THe SuN GRaDuaLLY SaNK
2ページ/3ページ
「さぁ…行くぞ」
「今日は髪結ばれてないんですね」
「……忘れてた」
「仕方ないですね今日はそれで」
「あぁ」
廊下の窓から
外をちらりと見ると
鳥が囀ずっていたのが見えた
私も出来るなら
鳥になって空を飛びたい
「クラウン様は鳥にはなれません」
「詠むな」
「詠んでませんよ?
言葉に出てました」
途中すれ違う私の部下は
私に挨拶をした
私はそれに返す
普通なら流すだろう
だが私はそうはしない
「つきました」
「はぁ…」
また始まる一日が
長い長い一日が
「遅れて申し訳ありません」
私に視線が集中する
∞