Our HEART BEAT ☆
□6:流れでつい
1ページ/4ページ
劉「・・・・・・・あいつらどこ行ったアルか?」
詩華「海〜??」
後ろを歩いていたはずの二人がいつの間にか消えていた
劉「おっかしいアル・・・」
詩華「途中で後ろ見たときいましたよね・・・
とにかく、海に電話してみますね」
劉「あ、おぉ。
・・・ほんと手の掛かる奴らアル」
詩華「まぁそこが海の可愛いところじゃないですか;」
劉「福井は可愛くないアル」
詩華「まぁまぁ;」
少々ご立腹の劉をなだめながら海に電話をかけた
海『・・・・・(ピッ)
もしー!詩華ちゃんどうかいたしましたかなっ?w』
詩華「うっせーーよwてか海今どこいるの!?」
海『今!?いまねー!「ボリューム下げようか」
いまねー、福井さんと一緒にいる!』
詩華「どこに?」
海『えーゆうのー??』
詩華「4人で遊ぶんでしょー?」
二人でうだうだと言い合っていると電話の向こうで
“かせ!”と声がした
福井『もしもし河井さん?劉に変わってくんね?』
詩華「あ、福井さん??わかりましたー・・・
劉さん、福井さんが変われって・・・」
劉「む??」
劉は不思議そうな顔をして、とりあえず携帯を受け取った
劉「福井?今どこアルか?」
福井『おぉ!お前ちゃんとやれよな!』
劉「はぁ?」
福井『だからチャンス作ってやったんだから
ちゃんと押してこい!っこと!!
おわかり!?』
劉「なっ////」
福井『河井さんには適当に言っとけ!じゃな!・・・おらよ』
海『あ、もしもし劉さん!?そうゆうことなんで
頑張って下さいね!!じゃー!!(ピッ ツー ツー ツー)』
劉「・・・・」
強引に切られた携帯をただ唖然と見つめる劉に詩華が話しかけた
詩華「あの〜、劉さん??」
劉「・・・あっ、これありがとうアル」
詩華「あ、はい。
・・・じゃなくて!なんて言ってました?」
劉「え?」
先ほどの福井の言葉が蘇る
”チャンス作ってやったんだから、ちゃんと押してこい!“
劉「チャンス・・・」
詩華「え?」
劉はそうつぶやくと“よしっ”強く拳を握った
そして真っ直ぐ詩華を見つめ、
劉「河井さんはどこ行きたいアルかっ?」
と、ニカッと笑った
*****************
二人はデパートに向かうことにした
劉「何買うアルか?」
詩華「えっと〜とりあえず、ハンガーの足しとー
・・・マグカップですかね!」
劉「マグカップ?」
詩華「はい!ペンとか文房具をそれに入れて
寮の机に置いておこうと思いまして!
可愛くないですか!?☆」
劉「あぁ・・・確かに可愛いアルな!」
あなたがな!とは決して口に出さないが
はじめて見る詩華のきらきらとしたとても楽しそうな顔に
劉の胸は静かに高鳴っていた
詩華「あ!つきましたね!!」
劉「おぉ!なんか今日は異常に人が多いアルな!」
.