Our HEART BEAT ☆
□8:近づく
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――――1−A教室
ただいま6時間目。
全学年、各クラスでHRの時間だった
「もうすぐ体育祭がはじまるんだけど、
今日は体育祭について、いろいろ決めたいと思います!」
「「「いぇーーーーーーー!!!!」」」
そう、陽泉高校ではこの6月と7月の間の中途半端な時期に
体育祭が行われるのだ
「まず最初は看板と応援の振り分け!どんなことするとかは言わなくてもわかんだろ?(笑)」
「体育祭委員てきとー!笑」
「ちゃんとやれー!!笑」
クラスがわいわいとにぎわう中、
莉歩は携帯に送られてきた文章を読みフリーズしていた
彩音「莉歩?どうしたの?そんな固まって・・・」
紫原「え?そいつ寝てんじゃないの??」
二人が近くでしてるこの会話すら耳に入ってこない
その文章とは・・・
―――――――――――――――――――
from:氷室辰也
オレ応援にさせられちゃったから!!
・・・言いたい事わかるよね(^^)?
―――――――――――――――――――
莉歩「・・・・・・・・・(まじか!!泣)」
運動は好きだが応援などの派手なものは嫌いな莉歩。
当然看板を選ぶつもりだったのだが・・・
莉歩「(これもー終わったーーー泣)」
携帯を開いたままばんざいで机に突っ伏した
彩音「あ、携帯みーしてっと・・・
・・・・あぁ、どんまい(ニヤリ」
莉歩「笑ってんじゃねーよ!助けてよ!!
こうゆうの嫌いなこと知ってんでしょ?!」
彩音「でも氷室さんは好きでしょ??」
莉歩「っ//////!!!」
彩音「はい解決☆」
莉歩「くぅぅぅぅっそぉぉぉぉ!!///」
隣で“お〜っ”とぱちぱちしていた紫原がふと聞いた
紫原「彩音ちんはどうするの??」
彩音「あたし??」
紫原「うん」
彩音「うぅーーーん・・・」
少し考えたが、考えがまとまらなかった
彩音「アツシ君は??」
紫原「オレ??」
彩音「うん、アツシ君に合わせようと思って!!」
紫原「あーね〜・・・どっちもめんどくさいなぁ〜」
彩音「うーん、アツシ君応援団やったら
大きいし目立ってかっこいいだろぉなぁ〜」
紫原「オレ目立つの嫌い〜」
莉歩「いやお前何もしなくても目立ってるから」
彩音「あ、でも看板って色別の作業着あるんだよね?!
作業着のアツシ君もかっこよさそう!!」
紫原「オレ細かい作業きら〜い」
莉歩「・・・・・。」
彩音「ん〜、まぁアツシ君は黙って寝てるだけでも可愛いからいいよね!」
莉歩「よくねぇよ!!
てか、結果彩音はムッ君だったら何でもオッケイなんじゃん!!!」
彩音「えへへ///」
紫原「ありがと〜」
莉歩「ほめてねぇし!泣」
莉歩が半泣きで“も〜ほんとリア充の相手辛い!!”
とまた机に突っ伏すと
彩音「黙れ半リア充」
莉歩「だから“半”ってなんだよ!!!」
(※半リア充とは、両想いなのにお互い気付いてない状態)
結果、3人が雑談してる間に勝手に3人とも応援団にされていた。
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