Our HEART BEAT ☆
□1:突然すぎた
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−昼休み−
やることがあるため速弁をしていた氷室は
劉の教室にきていた。
氷室「昨日監督に頼まれ事されたんだけど、
劉、手伝ってくれない?」
劉「別にいいけど、何するアルか??」
氷室「うん、まぁそんな難しいことじゃ無いんだけどさ」
劉「うん?」
氷室「顔目当てじゃないマネージャーを連れてこいって・・・」
それを聞いて劉は少し考えた
劉「(それ、氷室に頼んだら意味なくないか??)」
氷室「どうかした?」
氷室はきょとん。とした顔こっちを見ている
劉「分かったアル!」
氷室「ほんと?ありがとう、劉」
そういって女の子を瞬殺できるであろう笑顔でお礼を言ってきた
劉「分かったから、探してる間はその顔やめろアル」
氷室「・・・どうして?」
劉「どうしてもアル。よし!時間がないしさっさと行くアル!!」
氷室「??おぉ!」
*************
そして二人は1年の校舎を歩いていた
ただでさえ身長がデカい上にイケメンな二人は
1年の校舎の中でもかなり浮いていた
氷室「さて、来てみたはいいものの、基準がわからないね・・・」
劉「そうアルなぁ・・・
・・・・っへぶ!! 」
氷室「えぇ!?いきなりどうしたの?」
劉「な、なんか後ろから突進されたアル!!!」
海「すみません!すみません!すみません!!
ほんっっっとおおおおにすみません!!!」
劉が振り返り下を見るとものすごい勢いで頭を下げる女の子がいた
そして、その後ろには大爆笑な子と必死に抑えて肩で笑ってる子が2人いた
劉「いや、別にそんな気にしなくていいアル」
海「いやっでもまじすんません!その身長バスケ部の人ですよね?」
劉「そうだけど・・・なぜ知ってるアルか?」
海「へ?いや、ムッ君がデカいのはだいたいバスケ部だって言ってたんで…違いました?」
劉「いや、オレバスケ部アル」
すると後ろで笑っていた子の一人が駆け寄ってきた
彩音「え?あの、バスケ部さんですか??
・・・てか、あなたは氷室さんですよね?」
氷室「うん、そうだけど・・・」
またファンの子かな・・・
そんな考えがよぎったがすぐに消えた
彩音「私、 藤波 彩音 です。アツシ君がいつもお世話になってます」
そう言ってぺこりと頭を下げてきた
氷室はもしや、と思い聞いてみた
氷室「 藤波さんって、もしかしてアツシの彼女さん? 」
彩音は頬を赤くしながら頷いた
劉「まじアルか!身長差やばいアルな!!」
氷室「こら!劉;・・・ごめんね? 藤波さん;;」
彩音「いえ、その扱いはもう慣れました(泣)」
海「ねー、うちもうそろ行っていい〜?」
彩音「あ、トイレだっけ?行っておいで〜」
海「は〜いっ、詩華!行くよ!」
詩華「あいさぁ〜っ!」
劉「あの子ら元気よすぎアルなぁ」
氷室「うん、見ててこっちもほほえましいよ」
自分で言ったあとに何かひらめいたように「あ、そうだ…」とつぶやいた
劉「どうかしたアルか?」
氷室「うん!…ねぇ、藤波さん? 」
彩音「はい?」
氷室「今マネージャーを募集してるんだけど、
良かったらやってくれないかな?
さっきの二人も一緒に。」
彩音「えぇ!?私たちですか!?!?
ってか、バスケ部のマネジっていっぱい居るって聞きましたよ?
むしろいすぎて邪魔って…」
劉「それ言ってたの絶対アツシアル」
氷室「うん、だろうね;」
劉「でも良い案アル。アツシの面倒は藤波さんに任せて、
他の仕事はあの元気なのにやらせればいいアル!」
氷室「そんなわけなんだけど…
ダメかな?」
氷室はもはや自覚があるであろう悩殺スマイルで首を傾げた
彩音「えっ?っとー…」
彩音がなんと答えようか迷っておどおどしてると
後ろからポテチの袋を持った白い腕が首に巻きついた
そして回ってきた腕の主は彩音を自分に引き寄せ言った
紫原「ちょっと室ちん〜オレの彼女ナンパしないでよぉ〜」
氷室「あ、アツシだ!おれが今してるのはナンパじゃなくて、勧誘。
アツシからもお願いしてよ、藤波さん」
喜んで勧誘を手伝ってくれるだろうと思っていた氷室だが、
その返答は予想外のものだった
紫原「ん〜、彩音ちんはやっちゃだめ〜」
氷室「…それはどうしてだい?
部活中も藤波さんと一緒にいれるんだよ??」
紫原「だって彩音ちんに変な虫ついたらやだも〜ん。」
氷室「それはアツシが守ればいいじゃない」
彩音「あのー…」
氷室も負けじと言い返したが、それは彩音によって遮られた
彩音「私はアツシ君の嫌がることはしたくないですし、
二人も多分やらないと思いますよ?」
劉「どうしてアルか?」
彩音「まぁ、特に忙しいわけじゃないんですけど、」
「「ただいまぁ〜!」」
二人の話をしていると丁度二人も帰ってきた
劉「丁度良かったアル!お前らバスケ部のマネージャーやらねぇアルか??」
「「やりません」」
劉「即答っ!?」
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