Our HEART BEAT ☆

□6:流れでつい
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入ってすぐのところにハンガーが安く売っていたので

それを買い、二人はマグカップ売り場を探しながら
デパートを見回っていた



詩華「あ、」

劉「ん?」



雑談しながら歩いていると、詩華がある店の前で止まった


そこは森系のアクセサリーやストラップが売っている
おしゃれな小物店だった


そこで詩華が手にとったのは

深い空色のビーズがメインで真ん中のあたりに
透明なビーズとその間に模様がかいてある少し大きめの赤ビーズのある


ストラップにもできるブレスレットだった



詩華「ふぁ〜・・・」

劉「それ欲しいアルか?」

詩華「え?いや、なんか良くないですか?!こうゆうの!!」



ほら!と腕につけて見せてきた


ちらっと値札を見ると値段は1050円




劉「1050円・・・」



いつも学校にはお昼代とドリンク代と
たまに寄るマジバ代しか持ってきておらず

それ以外のお金は寮に置いていた


だが、今日は昼飯を安いパンにしていたため、
あまりが多いはず・・・


劉は自分の財布をこっそり見ると



劉「(おっしゃ!3000円!!)」


心の中で激しくガッツポーズをして

買おうかと声をかけようとすると


詩華「あ!マグカップ!!忘れてました!!」


とそのブレスレットをはずしてしまった




だがやっぱり欲しいのか人の目に付きにくい
ところに置きなおしていた



詩華「(ちゃんとあとで戻ってくるから

ここで待っててね!)」



ブレスレットにそうお願いをして



詩華「お待たせしました!行きましょ!!」

劉「お、おぉ・・・」



少し戸惑いながらも、るんるんと歩き始める詩華についていった












******************












―――食器売り場





詩華「あ、なんかここ良さそうですね!」


劉「見てみるアルか?」


詩華「はい!」



赤や黄色やオレンジや黄緑などがベースなシンプルでおしゃれな食器が

たくさん売っていた



詩華「これいい!!」


詩華は黄色のマグカップを手に取った


そしてその横には黄緑のマグカップがあった


詩華「・・・これ劉さんっぽいなぁ」


ふと本人を見ると変な形の食器を手にとって不思議そうな顔をしていた


詩華「ふふっ付き合ってもらったお礼に渡そ!!」



詩華は二つのマグカップを持ってレジに向かった














劉「あ、」



劉は詩華がレジに向かったのを確認すると
そそくさと店を出て、ある場所にガンダで向った



2mもの長身男が全力でデパートを駆け抜けるさまは
かなり注目をあびたがそれを気にしないほど

劉はわくわくしていた


“はやくあれを買って渡したい”


ただその想いで走っていた




劉「(あった!!)」



アクセサリーは先ほど詩華が隠した場所でちゃんと待っていた



別の女子高生たちがそのアクセサリー棚を見ていたが

気にせずにとってすぐに会計を済ませた



そしてまたガンダでさっきの店に戻る



























・・・・・・・・その光景をファンの子に見られていたことを知らずに

























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