とある時空の重力支配
□銭湯と記憶喪失
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昴「先生!! 何でそんなに宇宙のこと信じられるの!? あと前に『黒鉄ちゃんが嘘をつくわけありません!!』とか言ってたけどコイツ普通に嘘ついて「あっ! 手が滑ったー♪」って何すんだよ!!」
プツッと電話が切れた
さっき宇宙が無理矢理昴の携帯を奪い、電話を切ったのである
その事に怒った昴はまた宇宙に殴りかかったが、同じように避けられてしまう。いっそのこと重力支配で攻撃しようと考え実行しようとしたが、冷静になりやめた
昴「…はぁ」
大きくため息をつく昴
そんな昴を見て宇宙は「ごめんごめん、悪かった」と普通に謝る
当麻「…早いとこ銭湯に行こうぜ」
上条の言葉に皆頷き、銭湯へと向かって行く
歩きながら上条はインデックスに質問する
当麻「そういや、インデックスは銭湯って初めてだよな?」
イン「うん♪あっ、とうま、とうま」
当麻「ん? 何だ?」
イン「ジャパニーズセントーってアレだよね。フジヤマでイレズミのコンヨクがコーヒーぎゅうにゅうなんだよね!?」
当「それ色々と間違ってるから!!」
昴はインデックスの言葉を聞いて妄想した
昴(混浴か…いいなぁ。俺以外は男はいなくて、あとは皆美人「しわしわの婆さんと、不細工だらけ♪」だったら…って)
昴は口早にツッコム
昴「おい宇宙!! なに人の妄想の邪魔すんだよ!! しかも何故俺の考えていたことがわかった!?」
宇宙「これが俺のもうひとつの能力だ♪」
昴「いやお前多重能力者(デュアルスキル)じゃねーだろうが!!」
イン「もう!! そんなことより早くフジヤマでイレズミのコンヨクが「だからそれ色々と間違ってるから!!」」
昴はツッコミ疲れて荒く息をする
上条は冷静な口調でインデックスに言う
当麻「お前って完全記憶能力とかあるのに常識は無いのな」
イン「ん? 私、日本に来たの一年くらいから前から、らしいんだよ」
当・昴・宇「「「らしい?」」」
三人はインデックスの曖昧な言葉に思わず眉をひそめる
そして、インデックスは告げる
イン「うん。それ以前の記憶が無くしちゃってるからね」
当・昴・宇「「「……!!」」」
つまりは記憶喪失なのである
イン「気付いたら一人っきりで、自分の名前も覚えていないのに禁書目録だとか魔術師だとか、そんな知識ばっかりぐるぐる回ってて…怖かった
三人はインデックスが風邪を引いたときの三日間の妙なはしゃぎっぷりを思い出した
イン『とうま、すばる、そら』
当麻『ん?』
昴『何だインデックス? 俺は今、ス…ス…勉強中なんだけど』
当麻『勉強=スタディもわからねぇのかよ!? 英語がダメな俺でもわかるぞ!?』
宇宙『あはは♪ 昴は本当にバカだな♪』
昴『く…! と、ところで何だインデックス』
イン『ううん、何でもない。用がないのに名前が呼べるっておもしろいかも』