ハレルヤの魔法
□小雨の決心
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夜。小雨は自分の部屋で…
小雨「450円ー!?」
ギターを肩に掛けながら叫んでいた
ライヴでの事件(小雨のせい)の被害請求の50万円をどうにかするべく、小雨は自分の貯金箱(意外と可愛い豚)を叩き割り、中を確認していた。…結果は無惨だった
小雨「…実は見間違えで1万円くらいあったり…しねーよな…」
はぁ、と小雨は大きくため息をつき、どうしようかと真剣に考える
小雨(…どうしよう…オレのせいでメタりかが無くなるのか!? オレのせいでハルさんに迷惑を…)
だが450円では到底50万円には足らない。小雨はどうにかお金を増やすことはできないかと考えるが何も浮かばない
何も浮かばない事にイライラする小雨
小雨「うがー!! 何か手はぁあああ!! …はっ!!」
その時、小雨にある案が降ってきた
小雨「…これなら…!!」
〜吹雪SIDE 〜
吹雪「…忘れてた…。この間、漫画や小説に金ほとんど使っちまったんだった…」
正月に貰ったお年玉をほとんど使いきってしまった吹雪。お年玉の残金はというと…
吹雪「…250円だと…。クソッ!! 週刊誌一冊、若しくは牛丼一杯(並み)位しか買えねぇじゃねぇか!! …はぁ、こんなんじゃ小雨の力になれねぇな…」
その時、コンコンとドアをノックする音が響いた
???「お兄ちゃん、入ってもいい?」
吹雪「つららか。いいぜ」
吹雪がそう言うと、女の子が吹雪の部屋に入ってきた。
彼女の名前は幸永つらら。吹雪の1つ下の妹である
容姿は身長151cm。瞳は水色で、さらさらとした瞳と同色のロングヘアーが特徴の可愛い女の子
つらら「お兄ちゃん、前に貸してもらってたCD。ありがとね」
吹雪「ああ。…つらら、お前に一生のお願いがあるんだけど…」
つらら「…お兄ちゃんの一生のお願い…今日で丁度100回目なんだけど…」
吹雪「俺そんなに一生のお願い言ってたの!? それにしても、つらら真面目に数えてたんだな。…まあ、それは置いといて」
吹雪は正座をして
吹雪「お金を貸してくださいつらら様!!」
潔く土下座をする
つらら「…そしてお金の件はこれで丁度50回目…」
吹雪「半分がお金の事ってもう俺って色々とダメだな!! そして全力でごめんなさい!! …それで…お金の方は…」
つららは大きくため息をつき、説教ぎみに吹雪に言う
つらら「もう。お金の件はこれっきりにしてよ? 大体お兄ちゃんに貸したお金、ほとんど返されてないんだから」
吹雪「…ごめんなつらら。こんなダメ兄貴で…お前も嫌だよな…」
つららの説教を聞いて本気で反省をする吹雪
するとつららは
つらら「べ、別に嫌じゃないよ! だってお兄ちゃんダメだけど…か、カッコイイし…優しいし私そんなお兄ちゃんの事…///」