とある時空の重力支配

□始まりの夜
1ページ/1ページ

当麻「不幸だあああ!」

昴「何でこうなるんだよ!!」

宇宙「あはは、楽しいな!」

当・昴「「楽しくねーよ!!」」

7月19日の夜、上条当麻と小鳥遊昴と黒鉄宇宙は全速力で不良達から逃げていた。
なぜかと言うと、夏休み前だからとハイになり、レストランに入ってメニューを注文しようとしたら女の子が不良に絡まれていて、助けてやっかと上条と昴は思い不良に注意した…

しかし、

昴「まさか不良の仲間がぞろぞろとトイレから出てくるとは…。くそ! 当麻のせいだからな!」

当麻「何でだよ! つーか昴、テメェだって俺の美琴に手を出すんじゃねー!! とか言ってたじゃねーか!」

昴「…ナンノコトカナ?」

当麻「とぼけんなよ! っていうか何で外国人風!?」

宇宙「あはは、お前ら本当に面白いな」

そんなやり取りをしているうちに、三人は鉄橋へたどり着いた
後ろを見てみると、不良どもはもういなかった

当麻「…やっと撒いたか」

昴「…ふぅ」

宇宙「…さすがに疲れたぜ」

三人が汗をぬぐい安堵していると…

???「アンタ達なにしてんのよ」

突然、暗闇の中からひとりの女の子の声が響いた
ギクリと上条と昴の体が凍りついた
後ろを振り向くと、中学生ぐらいの女の子が姿を現した

昴「…美琴」

当麻「…ビリビリ」

美琴「ビリビリ言うな! 私には御坂美琴っていう名前があんのよ!!」

この御坂美琴こそがレストランで不良に絡まれていた女の子である

宇宙「この子って、不良に絡まれていた子じゃん。それに御坂美琴ってレベル5の超電磁砲(レールガン)だろ? お前らの知り合いだったのか」

当麻「ま、まあな」

宇宙「で? お前らどういう関係なんだ?」

昴「俺の彼女(になる予定)だ!!」

言った瞬間、美琴から青白い火花が散り、電撃の槍が昴に襲ってきた

しかし、

直撃する前に電撃の槍は下に起動を変えて、そのまま地面に直撃した

昴「あっぶねー!何すんだよ美琴」

美琴「あ、アンタが私の事、か、彼女とかいうからでしょうが////!!」

宇宙「なんだ違うのか」

美琴「あ、当たり前でしょ////!」

当麻「…おーい、そろそろいいか」

すっかり蚊帳の外だった上条が口を挟む

昴「いつから居たんだ当麻!?」

当麻「最初から居ただろうが!! それよりもビリビリは何しに来たわけ?」

上条の問いかけを聞いて美琴はニヤリと笑い

美琴「勝負よ勝負! 今日こそ決着をつけようじゃない」

それを聞いた上条と昴は溜め息をつく

当麻「…お前の頭の中にはそれしかねーのかよ」

美琴は上条と昴は会うたびに勝負しろといってくるのであった
結果はというと

当麻「お前いっつも負けてるじゃねーか」

昴「負けてないわよっ!」

そう言うと今度は、上条に向かって電撃の槍で攻撃してきた

当麻「ちょっ!?」

咄嗟に上条は右手を突きだした
瞬間、上条の右手と雷撃の槍がぶつかり合い

雷撃の槍が消滅した

昴「さすが当麻の幻想殺し(イマジンブレイカー)。いつも通り美琴のビリビリが瞬殺だな」

宇宙「すげー能力だよな」

美琴「何で私の電撃が効かないのよ!」

そう言うとまた昴に攻撃してきた
だが、先程と同じように下に起動を変え昴に電撃は直撃しなかった

当麻「お前の能力、確か重力支配(グラビスレイブ)だったか?」

昴「ああ、合ってるよ」

宇宙「あらゆる物体の重力を重くしたり軽くしたりできる、か。すげー能力」

美琴「あーもう!ムカつくわねアンタ達の能力!」

当・昴「「…だ、だろ? あはは」

しかし内心では

当・昴((死ぬ!マジで死んじゃうよ!))

心臓をバクバク言わせながら笑顔を繕っていた
美琴の電撃の槍を防げたのはマグレだったのである

当・昴「「何て言うか、不幸っつーか。ついてねーよな」」

上条当麻と小鳥遊昴は、7月19日の最後をこう締めくくった

当・昴「「お前(美琴)本当についてねーよ」」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ