とある時空の重力支配
□出会いから別れへ
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昴「あー痛かった。頭を噛むとかありえねーだろ」
当麻「お前はいい方だろ…。俺なんて腕とか足とかいろんなところを噛まれたんだぞ」
やっと女の子の噛みつきから解放された上条と昴は傷の具合を見ていた
???「……………」
女の子は黙って自分の着ていた服を直している
昴「そういや当麻、この子誰なんだよ?」
当麻「…えーと、説明すると長くなるけどいいか?」
昴「別にいいけど」
当麻「…信じてくれよ?」
昴「あぁ、信じるよ」
すると上条は気まずそうに説明し始めた
当麻「…この子、俺のベランダに干されて「嘘つけ!」たんだ…っていきなり裏切りやがったな!!」
昴「ありえねーだろそんなこと!」
上条はおもいっきり溜め息をつく
それを見た昴は信じがたいが本当らしいという事を悟った
昴「マジかよ…。で、続きは?」
当麻「この子の名前はインデックスと言うんだと」
昴「インデックス、ね」
当麻「んで、コイツ教会の者らしい。確かイギリス清教だったかな。ほら、あいつが今直している白い服が修道服なんだと」
昴は服が脱げる前のインデックスの格好を思い出す。確かに色は白いが言われてみれば修道服っぽかった
インデックスの方を見る。布団で体を隠しながら修道服を直している
昴「そういや、自己紹介がまだだったな。俺は小鳥遊昴、よろしくなインデックス」
イン「…こちらこそよろしくかも」
インデックスは昴の方へ振り向き、かるく会釈して言った
上条が話を続ける
当麻「…それでここからが問題なんだ」
昴「???」
当麻「…さっき干してあったって言ったけど…。実際は追われてて向かいのビルから落ちたんだと」
昴「誰に追われてたんだよ」
上条はゴクリ、と唾をのみ
当麻「…魔術結社…だとさ」
昴「???」
イン「簡単に言えば魔術師の事なんだよ?」
インデックスがご丁寧にも簡潔に教えてくれた
その言葉を聞いて昴は
昴「く、くく…あははははははは!!」
腹をおさえてゲラゲラと笑いはじめた