とある時空の重力支配
□炎の魔術師は告げる
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上条と別れてから五分ほどでインデックスを発見して、昴と宇宙は走って逃げるインデックスを追っていた
昴「おーい、待てよインデックス」
イン「………」
インデックスは昴の掛け声を無視して、足を止めずに走り続ける
昴「…全力で走るの面倒臭いなー。宇宙、悪いけど頼む」
宇宙「アイアイサー♪ 待て〜インデックス〜♪」
そう言うと宇宙は全速力でインデックスを追う。…しかも満面の笑みで
イン「!? こ、怖いんだよっ!?」
あまりの怖さにインデックスは全力疾走で宇宙から逃げる
宇宙「あはは♪ 逃げるなよ♪」
だんだんと昴から遠ざかって行く二人を見ながら昴は思う
昴(…あの笑顔で全力で追われると怖くて足を止められないわな…)
そしてどこか遠くからインデックスの悲鳴と宇宙の笑い声が響くのであった
数分後
宇宙「ふぅ、やっと捕まえたぜ」
イン「はぁはぁ、つ、疲れた…」
やっとのことインデックスを捕まえる事に成功した。それから昴達は銭湯へと向かう
昴は歩きながらインデックスの方を見てみと、インデックスは悲しそうな顔をしていた
宇宙「どうしたんだよインデックス。そんな悲しそうな顔して」
宇宙もインデックスの事に気付いていたらしくインデックスに問う
するとインデックスは元気なく話す
イン「…だって、とうまが怒ってるんだもん…」
昴「…あー、それはだな…」
あの時上条が怒っていたのは、インデックスの記憶喪失の原因を作ったあの魔術師に対してである
しかし
イン「…わたしは…とうまの怒ってる顔や悲しい顔は…その、あまり見たくないんだよ。とうまには普通に笑ってて欲しいんだよ。でも…私のせいで…」
昴と宇宙は沈黙する
つまりインデックスは、自分が上条を怒らせてしまったのではないかと思い、落ち込んでいたということだ
上条とインデックスは互いが互いの事を想っていた。しかし二人は相手が自分の事を想っている事に気付かなかった。それが原因でちょっとした口論になり、このような結果になってしまったのである
昴「…インデックス」
昴は真剣な顔でインデックスに言う
昴「お前…そんなに当麻のことが好きなんだな」
イン「…へっ!? わ、私、そんな事一言も言ってないんだけど!?」
宇宙「言ってたじゃん♪」
イン「言ってないよっ!!」
インデックスは少し顔を赤くしながら叫ぶ
すると昴はニヤニヤしながらインデックスに聞く
昴「へぇ〜、じゃあ当麻の事好きじゃないんだぁ〜」
イン「ッ…す、好き…だよ…」
インデックスはさっきより顔を赤くし小声で呟く
すると宇宙もニヤニヤして
宇宙「へ? 何? 聞こえないぞ〜♪」