とある時空の重力支配
□真実
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神裂との死闘を終えて一日が経とうとしていた
現時刻は夜の七時半。インデックスの脳がパンクするまであまり時間は残されていない
そんな厳しい現状の中、昴はーーー
昴「ハァ、ハァ。…インデックスさん…もう無理です…。これ以上できません。スゲー辛いです」
イン「ダメ。まだまだ頑張れるんだよ」
昴「で、でも…これ以上続けたら、俺…ッ!」
イン「それでもダメ。すばるが悪いんだよ。…あんなことするから…」
昴「くっ…。その事については本当にすまなかった。だ、だから…早く解放してくれ…!!」
イン「…まだ、ダメ」
昴「…ッ!」
イン「辛い?」
昴「…ああ」
イン「じゃあ、あと少し…。あと十分だけ」
昴「…くっ、ァ…」
ーーーとても苦しんでいた
インデックスの非情な拷問によって
イン「ファイトだよすばる」
昴「不幸だぁぁあああああ!!」
なぜ昴が拷問されているかというと、あの闘いが終わって、家(小萌のアパート)にボロボロの姿で帰ってきた昴達
その昴達の傷だらけの体を見てインデックスが事情を聞いたら魔術師と闘っていた、と昴が正直に答え、その事に怒ったインデックスが
イン『なんでそんな危険な事するの!! 罰として私が良いって言うまで正座してなさい!!』
昴『なぜ正座!?』
イン『こもえから聞いたんだよ。悪いことをしたら長時間正座をさせるのが日本式の罰則だって』
小萌『てへ♪』
昴『なに変なこと教えてんだぁぁぁあああああ!!』
宇宙『あはは、小萌先生最高♪』
で今に至る
ついでに言うと宇宙は拷問免除であった
昴「クソッ! あれから二十四時間近くだぞ。どんだけ長く正座させるんだよ!!」
二十四時間近くまで正座を続けられる昴はやはり超人なのであった
昴の文句を無視してインデックスは言う
イン「すばるが危険な事するから悪いんだよ! しかも私達の後ろに魔術師がいたのに私に言わなかったし!!」
昴「ぷぷー。それはアイツの尾行に気付かなかったお前が悪い…って待て! 正座で身動きのできない奴に噛みつきはーーー」
昴の叫びも虚しく、インデックスは昴の頭にガブッと噛みついた
同時に昴の絶叫が夜の学園都市に響いたのであった
たっぷり三十分間噛みつかれた(頭だけでなく腕まで噛まれた)昴
時間が経って正座拷問から解放されたのだが、頭や腕の痛み、そして長時間正座をしたせいで足が痺れて動けないという苦痛が昴を襲っていた
昴「…不幸だ」