とある時空の重力支配
□紋章
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イン「あっ、おかえりすばる」
昴「…ああ、…ただいま」
不良達を一掃してから数分、昴は小萌のアパートに着いた
見るとインデックスは寝たきりの上条の看病をしていた。それを見た昴は小さく笑みを浮かべる。がすぐに迷いの顔へと変化し俯く
昴(…やるしか…ないんだよな)
そう考えて昴は顔を上げて前方を見る
昴「…インデックス…」
昴は靴を脱ぎ、真剣な顔つきでゆっくりとインデックスに近づく。そしてインデックスの正面に座り、左手で彼女の右肩を掴む
イン「??? すばる…?」
インデックスが不思議そうな顔をする
それは帰ってきて早々、真剣な顔つきで自分の肩を掴まれたことだけでなく、その手が力強く肩を掴んでいて、小刻みに震えていたからである
昴は俯き、小さな声で…
昴「…ごめん」
瞬間、インデックスに衝撃が走った
昴がインデックスの腹を思い切り殴ったのである
インデックスはうっ、とうめき声を発して気絶する
昴「…………」
昴はインデックスを静かに床に寝かし、タンスに立て掛けていた光醒を取るために立ち上がる
昴(その細工があるところは、たぶん頭に近い場所で普段人に見られない場所にあるはずだ。しかもインデックス自信も気付かないような)
考えながら竹刀袋から鞘から抜けず、そして異能力を無効化する刀、光醒を出しインデックスの元へ戻る昴
そしてインデックスの頭を念入りに調べると、表面には何もおかしなものは無かった
昴(外じゃないってことは)
今度は口の中を調べてみる
するとーーー
ーーーあった
喉の奥の方に不気味な紋章が一つ
昴「!! これか」
昴はこの紋章見ると、背中にじんわりと冷や汗をかいていることに気付く
こんな得体の知れない紋章一つで人の脳に影響を及ぼすという恐怖と、もうすぐでインデックスを救い出せるという緊張からである
昴は大きく深呼吸し、
昴「今助けるかなインデックス!」
そして昴は光醒をインデックスの口の中へ入れようとする
が、途中でその動きを止めた
昴「…人の口に刀入れるって…何か…絵面がアウトだな。マジックじゃそういうのあるけど…」
今はそんなこと言ってる場合ではないのだが、昴にはどうしてもインデックスの口の中に光醒を入れることが出来なかった
昴は大きく溜め息をつき、光醒めを床に置いた。インデックスの口の中に光醒を入れるのを諦めたのだ
昴「はぁ…、どうしよっかな…」
このままでは、いつかインデックスが目を覚ます。どうにかその前に決着を着けたいのだが、他の方法が思い浮かばない
数分真剣に思考し、そして結論に辿り着いた
昴「よし、当麻の幻想殺しにやってもらうか」
すると昴は布団で寝ている上条に近付き、上条の耳元で…
昴「上条ちゃ〜ん。今起きてくれないと夏休みの宿題、小鳥遊ちゃんのと黒鉄ちゃんの分やってもらって、さらにすけすけ見る見るですよ〜?」
当麻「………………」
昴「…まあこんなんで起きるわけねーよな…。仕方ねぇ、こうなったら当麻が起きるまで殴り続けるか」