ハレルヤの魔法
□メタルりかちゃんのテーマ
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昼休み
ここ部室棟で小雨はメロンパンを食べながら…
小雨「えーっ!! 金属理化学研究部(メタりか)に入部したのに、みんなと同じバンドに入れないってどういう事ですか!!」
…盛大に口の中のメロンパンを鷹木にぶちまけていた
鷹木は顔についたパンを取りながら
鷹木「(この野郎…) …俺らのバンド"メタルりかちゃん"はメンバー足りてんだよ。ウチには愛葉というギタリストがいて、今は二人もギターはいらん」
小雨は無言でまたメロンパンをモグモグ食べる
すると愛葉がタンポポに
愛葉「ねぇ、ウチもツインギターにしない?」
愛葉の(天然な)発言を聞いた鷹木は愛葉の方を睨み、小雨は希望の笑みを浮かべる
タン「空気読め」
タンポポのツッコミに首を傾げる愛葉。彼女の天然ぶりは相当なものであった
鷹木は改めて小雨の方を向き
鷹木「それに初心者のお前なんて必要ねぇ。さぁ、言い分を聞こうか」
すると小雨は待ってましたと言わんばかりに含みのある笑みを浮かべ
小雨「愛葉さんに譜面作ってもらって、オリジナル曲"メタルりかちゃんのテーマ"をコピーしたんすよ!! だからバンドに入れてください!!」
また盛大に鷹木の顔にメロンパンをぶちまけた
瞬間
鷹木「却下! そういう問題じゃねぇ!! あと食べながら喋るなっ!!」
小雨は鷹木の強烈なビンタをくらい、地面に倒れたのであった
数分後、小雨は勢い良く立ち上がり
小雨「とにかく―――」
その時
ハル「うぃー」
吹雪「遅れてすみません」
小雨が恋をした空次ハルと、小雨の親友の幸永吹雪が来た
小雨「あれ? なんで吹雪とハルさんが一緒に?」
吹雪「ああ、売店でパンを買ってそのまま部室に向かってたらハルさんと会ったんだよ。それで部室に向かいながらハルさんと"いろいろ"話をしてたんだよ。ねぇハルさん?」
ハル「あ、ああ!! いや〜、吹雪の話はなかなか面白かったよ! アハハハハ!!」
どこか挙動不審なハル。だが小雨はそんなハルに気付かず、吹雪の胸ぐらを掴み小声で
小雨「(この野郎ッ!! なにハルさんへの好感度上げてんだよ!! 俺の恋を応援してくれるんじゃなかったのかよ!?)」
吹雪「(好感度なんて上げようとしてねぇよ。大丈夫だって、俺はちゃんとお前の恋を応援しているよ)」
じーっと吹雪を睨む小雨
と、その時
ハル「あーっ!! 小雨それっ!!」
ハルが叫ぶ。いきなり名前を言われた小雨はビクッとし、咄嗟に吹雪から手を離す
そしてハルは小雨に近づき
ハル「購買で1日3個限定の幻のメロンパンじゃん!! 一口おくれよ!!」
ハルは小雨の持っている食べかけのメロンパンを見て、目をキラキラさせる