とある時空の重力支配
□ビリビリと光醒
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当麻「はぁー、もういいや。ビリビリ殴ってもエアコンが直るわけでもねーし」
昴「そうだな。…さらば、俺のエアコン…!」
宇宙「あはは、昴おもしろ」
美琴「ちょっ、ちょっとアンタたち! マジメにやりなさいってば!」
叫ぶ美琴に上条と昴は小さく息を吐き
当・昴「「じゃあ、マジメにやっても良いんかよ?」」
そう言われた美琴はその場で凍りついた
上条の右手は美琴からすれば未知の恐怖なのだ
昴の実力も未知数で本気を出すとどうなるのか美琴には分からない
当麻「なんていうか…不幸だ」
上条ははぁ、と溜め息をつき
当麻「朝はエセ魔術師に夕方はビリビリ超能力者ときたもんだ」
美琴「ま、まじゅつしって…何?」
宇宙「何の事だ?」
美琴と宇宙は上条に聞く
上条の答えは
当麻「何なんだろうな?」
そう言い、上条は美琴と別れた
もうすぐ上条と昴の学生寮に着くという時に、上条は昴に言い忘れていた事を思い出し、宇宙に聞こえないように小声で昴に話す
当麻「(そういえばインデックスが追われていた理由、まだ言ってなかったな)」
昴「(そういえばそうだったな)」
当麻「(何でもあいつが持っている10万3000冊の魔道書が目当てなんだと)」
昴「(なんじゃそりゃ?)」
昴はインデックスのことを思い出してみる。どう見ても10万冊以上の本を持っているようには見えなかった
昴「(どこかの書庫の鍵でも持っていたのか?)」
当麻「(いや、そうじゃないらしい)」
するとそこに
宇宙「なあ、昴」
昴「な、何だ宇宙?」
不意に宇宙が話しかけてきた
さっきの上条との会話を聞かれたのではないかと不安になる昴
宇宙「前から思ってたんだけど…。その竹刀袋みたいなのに何入れてるの?」
どうやら聞かれていないようだ
ふう、と安堵の息をはく昴は質問に答える
昴「あー、刀が入っているんだよ。護身用にって、学園都市に入る前に親がくれたんだ。名前は『光醒』っていうんだ」