とある時空の重力支配
□出会いは入学式の登校中
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昴「…悪いけど、相手にしている時間はないんだ」
そう言って男たちの横を通ろうとする昴
だが男たちが昴の前に移動し道を塞ぐ
男3「怖じ気づいたのか? このチキン野郎が!!」
男2「いいから遊んでくれよ。た・か・な・し・くん」
太っている男とガリガリに痩せている男が昴に挑発してくる。ピアスの男はニヤニヤと昴を見ながら近づいてくる
男1「というわけで…さっさと始めよう…ぜっ!!」
言った瞬間、男の掌に空気が集まり一つの丸い球体の形になる。そして男はその空気の球体をすごい速さで昴目掛けて放出した
昴「!?」
いきなりの攻撃を間一髪のところで避けることができた昴。そんな昴の姿を見て男たちはゲラゲラと笑う
昴「…テメェら…!!」
完全にキレた
昴は重力支配で男たちを地面へと押し潰そうと考え、それを実行しようとした
その時
???「おいテメェら!! 何やってんだ!!」
男1「あ? 何だお前?」
そこに現れたのは、昴と同じ制服を着ている黒髪ツンツン頭の少年であった
???「三対一で喧嘩を売るなんて、テメェら恥ずかしくねーのかよ!!」
どうやらこの少年は、昴を相手に三人がかりで挑もうという事に怒っているらしい
昴(…こいつ、俺がレベル5ってこと聞いていなかったのか?)
始めから見ていたのなら昴がレベル5ということを聞いているはずだ。しかし、それを知らないということは途中から見ていたということである
男1「…そうだな、確かに三対一はよくねーよな」
???「そうそう」
ピアスの男は目を瞑り、静かに言う。どうやら反省しているようだ
しかしピアスの男はニヤッと笑い言う
男1「だったら『三対二』ならいいんだな?」
???「何でそうなるんだよ!! そういう問題じゃないから!!」
男たちは少年を無視して攻撃を開始する
ピアスの男はさっきと同じ空気の球体で、太っている男は掌に作った炎で昴に攻撃する。ガリガリの男は少年に向かい真空刃で攻撃をする
昴「くそっ!!」
???「ちょ!!」
昴は重力支配で二つの攻撃を下に起動を変え、難を逃れる。ツンツン頭の少年は真空刃を避ける。能力を使わないところを見るとどうやらレベル0らしい
男2「チッ!」
???(あっぶねー!!)
昴「おい、ここは俺一人でいいからお前はさっさと逃げろ」
???「なっ! お前をほっとけるわけねーだろ!!」
昴は少年に逃げるように促すが、少年はそれを否定した
どのみち、男たちは少年を逃がす気はないだろうが…
昴(…はぁ…。もうとっとと能力使って解決しよ)
昴は今度こそ重力支配で男たちを倒そうとする
しかし
???「あはは、楽しそうなことしてるな。俺も混ぜてくれよ♪」
その時もう一人他の少年がやって来た