short story

□四つ葉のクローバー下
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降旗視点

んっ・・・

「・・・ぃ、・・・おい、起きろ・・・」

んっ・・・
まだ・・・眠い・・・

「まだ・・・ねむい・・・母さん・・・あと5分・・・」

「誰が、母さんだ!?だアホ!起きろ降旗!!」

バシッ・・・

っ・・・痛い・・・
っ、ぇっ・・・降旗・・・?

ふぇっ・・・
んっ・・・
声に驚きつつ
ゆっくり目を開ける・・・

「・・・きゃぷてん・・・?」

目の前にキャプテの顔があった・・・
驚いて目を見開く

「降旗君・・・大丈夫?・・・怪我してない?」

目元を赤くしたカントクが聞いてきた・・・
泣いたのかな・・・?
でも、何で?
と疑問が浮かんで来た。

そういえば、俺こんな所で何してたんだらう・・・
まだ寝ぼけている頭をフル回転させて考える・・・
確か、お使いで買い出しに行って・・・疲れて・・・休んで・・・クローバー・・・

「あっ!!」

そうだ!!
四つ葉のクローバーを探してたんだ!
それで、最後のひとつが見付かって安心して寝ちゃったのか!

握っていた手の中のクローバーを見ると元気がなくぐったりしている。


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