BLEACHbox
□本当に思っていますか?
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それが数日前。
受け入れたくはなかった。その事で数日悩んでいたのだが。
今日、ついに決めた。
“別れよう”と―――
「すみません、忙しい時に」
「なんや珍しい事もあるもんやねぇ。美里から呼び出すやなんて」
市丸隊長とは付き合って何ヶ月経っても敬語は消えない。
キスどころか、手を繋ぐ事もしたことない。
一緒にお昼を取ったことは三回だけ。
もう一度言うが、私達は付き合ってもう一年。
この一年間、ずっとこんな日々を繰り返して来た。
「で、どないしたん?」
早うして、そう言いた気な市丸隊長に、寂しくなった。きっと、別れて、そう言っても「ええよ」の一言。
「わかれて――――下さい…」
振り絞った。これでやっと解放される。そう考えると、嬉しい様な寂しい様な感情に襲われた。
「嫌や」
しかし返ってきたのはその一言。驚いて顔をあげる。