BLEACHbox
□ずっと一緒に
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「綺麗やん」
突如響いた声は、三番隊隊長、市丸ギンのものだった。
今日のギンは白いタキシードに身を包み、窮屈そうに腕を回している。
見たことのない彼の姿に、ドクリと脈打つ心臓。
「何? 照れとんの?」
赤面なのに気付かれ、からかわれる。
瞬間、扉が開く。
入って来たのは、いつもとは違うが、やはり前が大きく開いた黒いドレスを着た乱菊さん。
「乱菊さん」
「あら美里、ウエディングドレス似合うじゃない〜!」
そう言われて背中をばしりと叩かれる。
乱菊さんのすすめで現世の結婚式を選んだ私達。
「ほら、もう始まるわよ!」
乱菊さんに怒鳴られ、ウエディングドレスの裾を上げて歩き出す。
「ほな、行こか」
そっと差し延べられたギンの大きな手。私はその手を取って、歩き始めた。
今日は私とギンの、結婚式。