BLEACHbox

□入れ代わる
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 外を眺めると雪がちらほら降っている。

 寒い日に限って、やはり温かいお茶を飲みたくなるのは必然的で。

 ボソリと「お茶飲みたいなぁ…」と呟くと、スススッと寄って来る一つの大きな影。

「お茶なら入れたる♪ちょっと待っとってな」

 抱きしめてて来ながらルンルンで言ったのは三番隊隊長様。

 ギンがお茶を入れるなんてありえない。いつも私が入れてあげる側なのに……何か企んでるとしか思えない。まったく…何を考えて……


 と、そこまで考えていた頃には、ギンが台所から二つのお茶を運んで来た。

「はい、コレ美里ちゃんの分やで〜」

 コトリ。

 目の前に置かれた一つのお茶。

 怪しい匂い、怪しい色などはしていない。大丈夫なのか…

 じろじろと見つめてからギンを見ると、ほのぼのとお茶を啜っている。

 眉を寄せてもう一度お茶を見つめてから、

―――ゴクリ

 一口飲んだ。
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