BLEACHbox
□貴方の瞳には
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「朽木隊長! 書類です」
「あぁ」
我が隊長・朽木白哉。
綺麗な顔立ちと、クールな性格で女にはモテていた。
当の本人は気付いていないようだが。
私も、その一人である。
霊術院の頃からずっと憧れていて、本当に頑張った。
そして頑張り続けて30年・・・やっと席官入りを果たした私は、だんだんと位を伸ばし、やっと彼に近い、三席になれた。
毎日毎日話すだけで幸せ・・・
だが、朽木隊長には義妹のルキアさんがいた。
彼女は、朽木隊長の奥様の実の妹だという。
奥様と離れたルキアさんを義妹に受け入れたという事は、奥様を側に置いているように錯覚するためなのか。
それほどまでに、ルキアさんは奥様に似ていた。
「朽木隊長」
「何だ」
「私は、朽木隊長が好きでした」
私がそう言うと、彼は少しだけ目を細めて、
「・・・・・・・そうか」
とそれだけ、言ってくれた。