BLEACHbox
□本当に思っていますか?
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「なァ、美里」
名前を呼ばれても。どれだけ愛を囁かれても。
全て偽りなら、意味がない。
「お前、最近感情なくなったよな」
元カレであり、先輩であった修兵に言われた言葉。
そうかな、そう問う元気すら失って来ていた。
その時から、また修兵とよりを戻そうかとも考えている。
修兵とは、お互い嫌いで別れたんじゃあない。しばらく距離を置こう、それだけ。
いつしか、私は“ギンの彼女”という立ち位置から、“ギンの玩具”になっていた。
まぁそれはそうだ。
見たのだ。
市丸隊長と松本副隊長が仲良く歩いていた。もちろん、それだけじゃない。「好き」、そう確かに言っていた。