BLEACHbox
□誕生日に欲しいもの
2ページ/3ページ
つれて来られたのは、ギンの家。ギンは自分の家に入ると、抵抗する私を力で制し、中に入れた。
「お、お邪魔します…」
一応言っておいて、中につられて入っていく。
「ん。ほな、ここに横になってや」
「…………………え」
やっと手を離されたと思ったら、寝室に到着。
そこに敷かれた一つの布団。
「いや、え? ちょ、誕生日の話してたよね?」
「せやから、横になって」
意味が分からないが、危険だと言うことは本能が告げている。
私は本能に従って、数歩後ずさった。
だが。
「ボクの誕生日やで? 何でもええ言うたのは美里ちゃんやろ?」
ドツボをつかれて、動きが止まった。
瞬間。
「えいッ」
「え…きゃっ」
――――ドサッ
いつの間にか押し倒された私。
上からギンが満足そうな顔で見下ろしてくる。
「誕生日明日でしょ…!?」
必死に止めようとする私に、ギンはあっさり言い返してしまう。
「あァ、明日まで寝かせへんから今日からでええねん」
そう言って短いキスをし、
「そんなら、いただきます♪」
あとがき→