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メールを送った後、ゆっくり起き上がり服を着替え、外出
雨の降る中、正直面倒だが神崎と城山をからかうのは面白いので私は病院へと歩き出す

すれ違う人は普段より少なく、商店街の人は疎らだ










『そうだ。画用紙でも買って神崎にハリセンでも作ってやろ……!?』









神崎への土産を考えていると傘で顔は見えないが誰かとすれ違った瞬間、体中にゾッと悪寒が走った







『なっ…!?』

「ほう。今のを避けるか」

『………』







咄嗟に後ろへと飛び退いた際に水溜まりの水が跳ね、ズボンの裾に掛かるが今は気にしてられない。何故なら私が持っていた傘が見事に真っ二つに斬られたから

そして落ちた傘の向こうには、私を睨む金髪美女が仕込み刀の切っ先を私に向けていた……








『えっと……私に何か…?』

「貴様、何者だ」







いや、何者って……
てか貴女もしかしなくとも、あの赤ん坊魔王の侍女悪魔のヒルダさんじゃないですか。
うわ、面倒な人と出会ってしまったなぁ……








『何者と言われましても……ただの高校生ですが…』

ヒ「嘘をつくな。ならば何故ただの人間風情が、そんな強力な魔力を所持している?」









魔力……?

あ、あれか。前に神様がメールで言ってた補正ってやつか。
ほんと何て迷惑な補正をしてくれたんだ、神様め








『さぁ?生まれつきじゃないですか?』

ヒ「あくまでもしらを切る気か……ならば!!」

『ひっ…!?』









やはり誤魔化せる訳もなく、ヒルダは私へと斬りかかってきた
それを紙一重でかわすと私は全力で逃げ出した。

後ろから「待て!」と叫ばれるが、待つ筈がない。










『ちっ…しつこいn…!?』










ヒルダから逃げ切る為に入り組んだ路地裏へと入り込んだ時、不意に誰かに右腕を掴まれ私は見知らぬ建物の中に引き込まれた









ヒ「くそ!見失ったか…!!」









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